一番お得な両替方法は?両替所・クレジットカード・国際キャッシュカードを比較
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海外にお金を持って行くときに避けては通れないのが、お金の両替。ここでは、私が居住しているカナダを例に取って、どの両替方法が一番お得なのかを考えてみます。
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日本の銀行で両替(オトク度:★☆☆☆)
多くの人が一番最初に思い付くのが、日本の銀行などでの両替でしょう。実は、これは一番手数料が高い方法なんです。
手数料が比較的安いとされる三菱東京UFJ銀行でも2.82%、両替商の大黒屋でも1.96%の手数料がかかります。まとまった額の両替には手数料がかなりかさんでしまいますが、現地で必要になる少額のお金を両替するなら問題ないでしょう。
国際キャッシュカード(オトク度:★★☆☆)
国際キャッシュカードは、予め必要な額を入金しておいて、現地のATMなどで現地の通貨を引き出せるカードです。
現金を持ち歩かなくてもよく、万が一紛失や盗難などの場合のサポートなどもあるので、リスクを避ける意味では優秀なカードであると言えます。ただし、この手のカードの難点は、各種手数料がかかり、コスパがあまり良くないこと。
代表的な国際キャッシュカードには、トラベレックスのキャッシュパスポート(海外専用プリペイドカード)があります。このカードの場合、入金時のレート(2.98%)に、入金手数料(1%)、ATM利用手数料(200円)がかかります。
さらに、カードに現地通貨を保有していない場合は、通常のレートに加えて4%の手数料が発生します。ただし、トラベレックスではクレジットカードによる入金ができるので、カードのポイントを貯めている人にとっては、お得な方法になるかもしれません。
FXによる両替(オトク度:★★☆☆)
最近多くのウェブサイトでお得な両替方法として紹介されている、FXを利用しての両替。確かに手数料だけを見ると、「1ドルにつき一律20銭」などと「一見」お得に見えるのですが、私の意見ではあまり現実的な方法であるとは言えません。
ドルとユーロであれば、日本の4大空港での受け取りが可能なマネーパートナーズなどのサービスもありますが、これを利用するためには、計画的な投資(事前の口座開設、資金運用)と、両替にかなり手間のかかるステップを踏まなくてはいけない(通常のFX口座から、外貨を直接降ろすことは不可能)のです。
「明後日から海外旅行に行くから両替しないと!」といった場合には、あまり価値のある方法であるとは言えません。
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現地の両替所での両替(オトク度:★★★☆)
私の住むカナダ(バンクーバー)には、VBCEという両替所があります(VBCEについては、「お得な両替方法は?バンクーバーで日本円⇔カナダドルの両替」でご紹介しました)。
こちらの両替所の手数料は1.4%。このように滞在先で良心的なレートで両替してくれるところがあれば、利用価値はかなり高いと言えます。
クレジットカードでのキャッシング(オトク度:★★★★)
意外と見落としがちですが、実はクレジットカードでのキャッシングはかなりお得な両替方法の一つです。キャッシングの手数料は、借り入れ日数によって1.22〜2.64%ほど。借り入れ日数を抑えれば、他の両替方法と比較して、かなりお得であることがわかります。
この方法の一番のポイントは、キャッシングした額を、早々に「繰上げ返済」すること。キャッシングはお金の一時的な借り入れなので、日割りで利子が発生します。繰上げ返済をすることで、利子を最小化し、安い手数料でお得に両替ができます。
繰上げ返済は、①帰国後にATMから、②担当デスクに電話して、③家族などに頼んで日本のATMから(私の使っているSAISONカードではOKであることを確認済み)行えます。
最後に
私は銀行マンでも両替のエキスパートでもありません。ここでは、もしかしたら他の方のお役に立てるかもしれないと思い、海外に住む一個人として私が調べた限りの情報を記載しました。海外在住者にとって、外貨への両替はいつも頭をかかえる問題です。ご参考までに読んでいただけたら、と思います。
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この記事を書いた人
Tea drinker, painter, traveler, skier and yogi. アメリカ、カナダ、デンマークなどに居住。現在は翻訳の仕事をしながら、イギリス南西部の田舎町でパートナーとその家族との5人+1匹暮らし。