フランス生活で気をつけたい!安全に関する9の心得

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ドイツでテロを起こした容疑者がフランスの電車に乗り換えた事件や、フランスに留学していた学生の失踪事件など、フランス生活での安全面について本当に気をつけなければいけない事件が多数起きています。そこでフランス生活での安全面について気をつけたいことをご紹介します。

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1.在留届けは一番の基本。必ず登録しよう!

フランス長期滞在する人は、フランスにある日本大使館に自分の居場所を登録して置くことが大切です。何かあった場合、日本とフランスの両国で協力しなければいけないことがあるのと、日本の親族にも連絡がきちんと行くようにするためです。必ず自分の情報を登録して下さい。

一年に一度、何事もなければ、今もその場所に継続して住んでいるかの確認のメールが大使館から来るので、忘れずに大使館に連絡をするようにして下さい。

大使館からは、何かフランスで事件があった場合、後から詳細な事件の情報の連絡があったり、大きなイベントがある場合は、その場所に関する注意注意喚起の連絡もあります。

在フランス日本国大使館ウェブサイト
URL:http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/annai/zairyutodoke.html

2.なるべく明るいうちに行動を

フランスでは、日本のように警察が街に駐在していません。もちろんテロ事件が発生した直後や、大規模なイベントが開催された場合にはいますが、基本的に警察や軍の人が夜にいないことが普通です。

特に、一般の人でも住宅地などは、21時ぐらいになると夏場の明るいとき以外、自宅に帰っていて通りには人がいない所が多いのが普通です。

また、パリやリヨンなどの大都市は、夜中まで人がいますが、人通りが少ない所では薬の売人や怪しげな人が出てくるので、普通の人はあまり夜に外出しません。明るいうちの行動を心がけましよう。

特に、女性の一人行動での夜道は、日本より危険だ!ということを忘れないで下さい。

3.外出時は必ず身近な人たちに連絡する

外出時には、どこに行くのか、誰と一緒なのか、いつ帰るのかを、自分の身の回りの複数の人たちに必ず連絡しておきましよう。

帰る時間が遅れる場合は、フランス人はとてもマメに親類や友達に連絡する人が多いです。遠出の場合は、日本の身内にもきちんと連絡をしておくことも大切です。昨今のフランスでは本当に何が起こるか分からないので、なるべく一人で行動するより、何人かで出かける方が安全でしよう。

筆者は遠出をする際、信頼できる近所にも連絡をしております。特にアパートなどは、ドアの鍵の締め忘れだけでも、何かあったのではないかと心配してくれる住人がいると、さらに安全です。

フランスでは、普通に暮らしていても危険が多いので、隣近所でお互いに安全面を確認するという結束が強い所もあります。その場合は、何か起きたときの連絡先を交換したり、時々お茶会などをして結束を高めていたりするので、隣近所は大事にした方が良いでしよう。

4.知らない人に声をかけられた場合は注意

筆者は、日中に外を普通に歩いているだけで、突然声をかけられることが多いです。フランス国内は中国の方が多いので、日本人なのに「ニンハオ」と声を間違えてかけられることも多いのですが、人を見て返事をした方が良いでしよう。ひどいときは、きっぱり断り会話を絶対に続けないように。

最初から目を合わさないで無視をするのは、フランス人の一般的な回避方法です。何か話かけられても、怪しい人には、フランス語や英語が話せないふりをするのも、時には効果的です。

アジアの人は、普通の洋服でも顔立ちで目立つのと、人当たりが良い人が多いので、声をかけられるターゲットになりやすいようです。体格的に外国人の男性には、特に女性は絶対に敵わないので、女性は人のいない場所や狭い場所などにはついて行かないようにしましよう。

また、信頼のある人であっても、お付き合いの段階では、自己判断のみで周りに連絡なしに男性と二人で遠出などはしないように。一般的なフランス人でも、そのようなことはしていません。フランス人の場合、友達や家族ぐるみでパートナーとオープンなお付き合いして、お互いの友達や家族にきちんと情報を共有してから、遠出をしたり、同棲したりするケースが一般的です。

5.無防備にならないように

フランスでは、都会に行くほど、女性はジーンズやパンツスタイルの人が多いです。フランスでは、ブランドを身につけていると不審者に狙われやすいのと、露出をしすぎると目をつけられやすいということで、フランスの一般的な女性はガードの意味で、普段着から無防備に見えないように気をつけているのだそうです。

カバンなどは、人ごみの場合はカバンに手を置いてガードした方が良いでしよう。もちろん大金は持ち歩かないように。カバンを開けるときも必要なときだけ、人があまり隣にいない所で開けるようにしましよう。両手に荷物の無防備も危険です。

もちろん、安全な場所や知り合いの多い場所などでは、おしゃれを楽しんでも良いのですが、日本のような個性的すぎる服装は、時によっては危険を呼ぶ場合があることを忘れないでください。身なりのTPOを大切に!

フランス人の女性やお店の人は、危険が多いので犯人アタックのスプレーを常に持っている人もいるほどです。待ち合わせや人ごみで写真を撮る場合、なるべく大勢の人が見ている場所や警察や軍の人の側にいると無防備なときでも安全面は高くなるでしよう。

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6.外国人との出会いの場は注意

最近では日本国内でも外国人が多くなってきましたが、外国人=カッコイイとか、外国語が話せるから楽しいと浮かれた頭の中のイメージのままに行動すると危険です。

なかなか身近に外国人がいないからと、インターネットなどで外国人と出会おうとすると、とても危険な場合が多いです。良い人もいるかもしれませんが、ほとんどの場合、相手の情報が真実かどうか分からないので、あまり自分の情報をインターネット上にアップしない方が良いでしよう。

顔の見えないお付き合いよりも、健康的な場(ボランティアや公の場など)で、多くの人が相手や自分のことをよく知っているという状態での外国人とのお付き合いの方が安全でしよう。

自信のない人は自分の身近な人たちに相手のことを聞いてみたり、交際は秘密にせず、なるべく、オープンな付き合いをしましょう。筆者は、縁あってフランス人と結婚しました。夫のことは職場の人がみんな人柄や働きぶりをよく知っていたのですが、筆者は、職場以外の夫の職場の上司の夫妻や夫の友達など、さまざまな人に、彼がどんな人なのかということを、自分が本当に信じられるまで、うるさいぐらい聞きました。

国際カップルは、言葉や慣習が違うなど、日本人カップル以上にお互いの背景を時間をかけて知るということがとても大事です。筆者は、相手の国に行ってみるときにも、相手の家族や親戚と大勢会う場所で会うという形で、安全面は万全でした。

7.友達付き合いの注意点

周りから見て崩れているような生活をしている学生の周りには「類は友を呼ぶ」もので、同じような学生が一緒にいたりするものです。中には、薬物関係をしている学生もいるので、友達選びは慎重になりましょう。

また、自分の貴重品の管理は特に注意して下さい。寮や学校内はもちろんですが、友達だからと安全だと思わず、お互いの信頼関係のためにも、貴重品の管理はきちんとしましよう。

また、何らかの原因で学校に来なくなる学生もいるのですが、日本のように大学の先生が学生にダイレクトに連絡を取るということがあまりフランスではなく「出席は学生の責任」という形が強いです。何か問題があったときは、受身ではなく、自分から学校のカウンセラーに相談したり、担当教官に相談したり、友達に相談したりするなどのリアクションを起こしましょう。どんな場合も「自己責任」ということを忘れないで下さい。

8.国際問題、国際裁判になったら大変

フランスのように、常にあらゆる民族が共存している社会にいると、グローバル化の危険性を感じることが多いです。

フランスで何か事件が起きた際、さまざまな民族の出身者が犯人だったりするので、国際裁判の面でも苦悩している国と言えます。パートナーが外国人の場合、相手国の法律について、ある程度自分に関連することの知識は持っておいた方が良いでしよう。相手の国の法律が道徳的に変なこともあり得えますので。

9.何かあった場合の公的な連絡先(電話番号)3つは必ず暗記

  • フランスの警察 「17」
  • フランスの救急車「15」
  •  
  • フランスの消防署「18」

この3つは何かあった場合のために必ず覚えておきましょう。筆者は、語学学校でも身内からもうるさいぐらい番号を暗記するように言われました。

フランス語がたどたどしい場合は、近くのフランス人に助けを求めた方が良いのですが、名前、国籍、何があったか、今どこにいるかは、単語だけでもクリアに大きな声で話せるようにしておきましょう。また、フランスでは、自分ではなく、知らない人が道端に倒れていたなどの場合、見て見ぬふりは刑罰の対象になることも。人道的にも、連絡をできるようにしておきましょう。

まとめ

フランスで生活していると、社会的な大事件の現場の側にいること実感します。先日筆者も、留学生の失踪したブザンソンの事件の街中を通りましたし、夫が、パリの襲撃事件の次の日に出張があり、パリに行かなければいけなかったことも。ニュースを聞いていても、テロの標的が自分の街の方向に向かっていると報道されたりして、何かと不安が多いです。

決して、自分には事件に関係ないとは思わず、危険を呼び寄せない行動を普段から心がけましょう。

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この記事を書いた人

sara
sara

フランスに移住して、3年半が過ぎました。海外経験が全くない・フランス語が全くできないまま、フランスに長期に住むことになりました。フランスのさまざまな文化や生活などの魅力的な情報をお届けします!

http://www.marmiton.org/

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