スペインはお年寄りが元気!スペインの高齢者事情

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介護業界で働いていた筆者がスペインに来てまず驚いたのは高齢者がとても元気だということです。スペイン人の高齢者のあり方には憧れます。今回はそんなスペインの高齢者事情をご紹介いたします。

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スペインでは高齢者が大活躍

スペインでは若者の失業率の高さに比べ、高齢者が現役で働いている姿をよく目にします。世代交代しないから若者の失業率が改善しないという声もありますが、杖をついてでも、ヒールのある靴を履いて、おしゃれして出かけます。

手をつないで出かける高齢者夫婦、娘や息子の腕を組んで、或いは歩行器、車いす、杖など、福祉用具を駆使して街を闊歩。秋には高齢者のフラメンコショーも野外で開催されたりします。先日もお揃いのフラメンコのドレスを着た5人のおばあちゃんがベンチでアイスクリームを食べている姿を見かけましたが、とてもステキでした。

子育ても現役なのか、ここマラガでは「ママ〜!」という声より「アブエラ!(おばあちゃん)」と叫ぶ子どもの声の方が全然多いのも事実です。

新聞の個人広告欄には高齢者の恋人募集の広告がたくさん!

アパートや車、仕事などの募集が掲載されている新聞のクラシファイド広告欄を見てみると、60代以上の男女の広告が目立ちます。「68歳、未亡人、魅力的で優しい女性です」とか「73歳、独身。真剣にお付き合いできる方募集」といった内容の広告欄はが1ページにびっしり。いつまでも恋と出会いを楽しめるのが情熱の国スペインなのでしょうね。

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繁華街に老人ホーム

老人ホームと言うと、ちょっと不便で離れた場所にあるイメージがありますが、マラガはメインの駅、マラガマリアザンブラーノの真横に大きな老人ホームがあります。

その他にもセントロと呼ばれる、東京で言えば銀座のような中心地の中にもリハビリ施設があったり、高齢者関係の施設が見られます。姥捨て山的な発想ではなく、高齢者がむしろ堂々と暮らしているので「筆者も老後はマラガで」と思わずにはいられません。

シニア留学のススメ

スペインの語学学校にはリタイアした方がヨーロッパ中からスペイン語の勉強にやってきます。夫婦で旅行感覚の方から、余生をスペインで暮らすために語学学校に通いながら、終の棲家を探している方も。

アンダルシア州は気候が良く、物価が安いので、ヨーロッパ内のリタイア組が定年後に移住してくるそうです。

まとめ

日本に比べて社会保障が厚いヨーロッパですが、日本のような退職金制度もなく、現役時代の収入も低いスペイン。逆に日本人でも、一定額の貯金や年金があればスペインで豊かな老後を過ごすことができます。

日本の介護システムが自分に合わないと思ったら、マラガでの余生はいかがでしょう。日本人にとっては格安で掃除や食事の支度、介護を仕事にしている人もたくさんいるので快適な老後を過ごすことができるかもしれません。

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この記事を書いた人

bruja
bruja

スペインに親子留学をしたのがきっかけで、移住することに。1年近くいるのに、適当なスペイン語しか話せていません。それでも、スペインのいい加減なお国柄を最大限に利用して、楽しく自分らしく暮らしています。

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