留学は楽しいことばかりではない!?アメリカ、スペイン留学のいろいろーーTHE RYUGAKU座談会Vol.11

15191

View

スポンサーリンク

同じ高校から、同じ大学、同じ学部に進んだ同級生の3人がそれぞれ別の留学先に!そんな3人とスペイン留学にこれから行く後輩の留学座談会です。留学は楽しいことが多いのは事実ですが、大変なことやトラブルが多いのも事実です。仲が良いからこそ出てくるリアルな話をお伝えします!これから留学に行く学生は必見です。

スポンサーリンク

今回インタビューを受けてくれた留学経験者2人

ゆうた、たくと

中村祐太(以後、ユウタ)さん(写真右)
スペインのカルロス三世大学へ1年間留学。都内の大学に通い、2年生の夏から1年間の交換留学をした後2016年6月に帰国。

大嵜拓人(以後、タクト)さん(写真左)
アメリカのアイオワ州にあるCoe Collegeに1年間の交換留学。都内の大学に通い、2年生の8月から長期留学し、2016年6月に帰国。

林元真季さん
ユウタさんと同じスペインにこれから留学に行く将来有望な学生。今回はこれからスペイン留学をする彼女もいろいろ質問します。

※今回は、筆者、ユウタ、タクトと高校、大学が一緒の同期3人とこれからスペイン留学に行く林元の4人でアメリカとスペインの違いや、それぞれの留学体験を話し合いました。その雰囲気を崩さないように、あまり4人の口調を変えておりません。

2人共もともとはヨーロッパ志望だった

ーー それでは、インタビューをはじめます。まず、ゆうたはなんでスペインを留学先に選んだの?

ユウタ:実はね、そんなにスペインにこだわりがあったわけでもないし、ヨーロッパだからっていうわけでもないんだよね。ただ、周りのみんなが当たり前のようにアメリカに留学するから、俺は英語圏にだけは留学しないって決めたんだよね(笑)

で、俺はずっとテニスやってるしスペインには有名なテニスプレイヤーのナダルもいるから、スペイン行ったろかなって。

ーー 逆にたくとはアメリカ一本だったの?

タクト:正直言うと、アメリカに留学するつもりは全然なかったんだよね。小さいころ、イギリスに住んでたからイギリスはやめようと思った。けど、英語圏には行きたいと思ってて、そうなってくるとヨーロッパではアイルランドくらいしかないんだよね。ダブリンとか希望に入れたけど行けなくて、第7希望くらいに書いたコーカレッジになった。

ユウタ:まじ!?第7希望!?

タクト:マジで(笑)けど、それがあるのが国際教養の留学システムじゃん。

ユウタ:たしかに。

タクト:けど、留学はめちゃくちゃ楽しかったし、ある程度自分にあった大学になるんだなって思った。

ユウタ:まあ、留学が楽しいかは人それぞれだよね...

留学が楽しむためには、ゲームができるといい!?

ーー ゆうたはスペイン留学は自分に合わなかったの?

ユウタ:正直合わなかったね。

林元:ゆうたさんはスペインが合わなかったんですか?それとも大学が合わなかったんですか?

ユウタ:あ!俺が合わなかったのは大学のほうね。スペインは割りと俺に合ってた。というのも、カルロス3世大学は国立だからみんなめっちゃ真面目だし超勉強する。俺は正直早稲田では、サークルメインで生きてきたからいきなり環境がガラッと変わって、何をしたらいいのか分かんなくなった。授業もつまんないし。

ーー 友達とかもできにくい感じだったの?

ユウタ:あ、友達とかはできやすかったよ。ゲームとかめっちゃ一緒にやるし。俺FIFAめっちゃやったもん。

タクト:それ!FIFAやるよな!

ユウタ:FIFAで友達がたくさん出来たし、俺わざわざFIFAをパソコンにダウンロードしたくらいだもん(笑)

林元:女の子はなにやればいいですかね?

ユウタ:女の子は結構すぐ友達できるから心配はいらないと思うよ。

タクト:そうだよね。みんなで旅行とか行ってて楽しそうだった。

スペイン留学準備は何事も早めに!?

ゆうた

ーー ゆうたは留学中どこに住んでたの?

ユウタ:それ!いやもうそれに関してはいい話があるんだよ~

タクト、林元:おお!キター!

ユウタ:まずさ、スペインって寮に入れないんだよね(笑)俺、9月から授業だから7月に寮の申し込みしたわけ、したらもう満室で寮は入れませんって言われて。何回も連絡してるのにメールの返信も来ないし。

林元:そうですよね!来ないですよね!私も今寮申し込んでるんですけど、返信来ません(泣)ビザも下りるか心配で...

ユウタ:それめっちゃ分かる!俺も本当にギリギリにビザおりた。スペイン人は本当に働かないから何事も早めにやったほうがいいね。

タクト:何事も早めにやったほうがいいって言うのはアメリカも一緒だと思うんだよね。俺も大使館行ったり、結構準備は大変だった。

ーー ゆうた結局、家はどうしたの?

ユウタ:結局住むところが決まらないまま、スペインに行って、それで...

タクト:ちょっと待って!家決まらないまま日本発っちゃたの!?

ユウタ:そうだよ(笑)だから、スペイン着いたらいきなりホテル暮らし。仕方がないから地元の不動産屋に行った。

林元:不動産屋さんではどうしたんですか?

ユウタ:不動産屋さんというか、シェアハウス紹介所みたいなところで、そこ「イデアリスタ」って言うんだけど、この「イデアリスタ」マジで大事!!スペイン留学行くひとは絶対知っといたほうがいい!俺は、その「イデアリスタ」に何回も申し込んでは断られを繰り返して、ようやく1つ住めるところが見つかったんだよね。どうしても、交換留学プログラムはすべて投げ出されるからスムーズには行かないと思う。

ルームメイトとの付き合い方も難しいことの1つ

たくと

ーー たくとはどこに住んでたの?寮?

タクト:そうだね。俺は寮に住んでたよ。けど、いろいろ汚かったなー(笑)

ユウタ:いやいや、住める家があるだけ羨ましい。(笑)

ーー ルームメイトは?

タクト:1人いたよ。ヒスパニック系のアメリカ人の人だった。

ユウタ:ルームメイトは仲良くできた?

タクト:最初は結構しゃべったりして仲良かったんだけど、帰国する1ヶ月前にその人に彼女ができちゃって。

一同:ーー あーー...なるほどねー。

タクト:彼女ができるのは全然いいんだけど、部屋に連れ込み始めちゃったからさ(笑)...普通に家追い出されたりしたもん。

一同:え、どういう事?

タクト:メッセージで「1時間、時間をくれ」とか、外出中は「まだ、帰ってこないで」とか普通にきてさ。生活に支障が出るレベルだった。

スポンサーリンク

留学先特有の授業形態はおもしろい

ーー まあ、うまくいかないこととか、ネガティブな話はここまでにして、留学中の授業の話を聞いていくね。まず、授業とかはやっぱり日本の大学より楽しいの?

タクト:そうだね。面白い授業は日本より全然面白いよね。

ユウタ:そう?国教の授業とかも普通に楽しくない?

タクト:いや、楽しいやつもあるけどさ、大人数でただ先生が授業するだけとかめっちゃつまんないじゃん。アメリカだと参加型の授業が多くて楽しかった。

ーー 参加型ってたとえば?

タクト:例えば30人くらいの学生が円になってみんなで1つの文章を読んでいって、その後グループに分かれてディスカッションしたりしたよ。日本人学生よりも積極的に発言するし、議論も活発になったから楽しかった。

ユウタ:確かに!そういう参加型の授業はスペインでもあって面白かった!俺はラジオの授業を取ったんだよね。

一同:ラジオの授業?

ユウタ:ゆうた:そう。みんなで協力してラジオを作るっていうやつだった。まあ、俺はずっとミキサーをやってたから「キュー」ばっかり言ってたんだけどね(笑)実際その授業はかなり面白かった。

ーー 2人とも向こうの大学の授業時間はどんな感じだったの?

タクト:俺のところはね基本は1授業50分だったよ。

ユウタ:50分!?短くね?

タクト:短い!授業も楽しいし本当にすぐ終わる感じだった。そういうタイプの授業は50分週3回で3単位だった。80分の授業もあったけど、俺はあまりたくさんは取ってなかったのかな。

ーー カルロス3世大学は?

ユウタ:カルロスはね、90分!早稲田と一緒だね。2タイプあって、1つは90分の授業が2連続であるタイプ。もう1つは90分の授業が週2回あるタイプだね。

ユウタ:後はランゲージセンターがパブリックに公開している言語の授業を取った!これに関しては、別料金はかかるけどスペインに留学する人はぜひとったほうがいいと思う!先生がテキストどおりに進めるだけなんだけど、練習になるからね。

スペイン人は以外にシャイ?

林元:ゆうたさんにお聞きしたいのですが、スペインの人ってゆっくり話してくれないですよね...?

ユウタ:ほんとにそれ(笑)全然ゆっくり話してくれないから本当に大変だったよ。でも、これには理由があるんだよね。

林元:どういうことですか?

ユウタ:スペインには中国からの移民の方がすごく多くて、俺みたいな日本人留学生はそんなに多くないから同じように中国からの移民と思われるんだよね。だから普通にスペイン語を話せると思われて、ゆっくり話してくれないことが多かったね。

林元:そういう時はどうされたのですか?

ユウタ:とりあえず「ゆっくり話してくれ」って何回も言ったよ。スペイン人はあんまり英語を話したがらないからスペイン語は必須だね。

タクト:なんで、英語を話したがらないの?

ユウタ:それはね、たぶん日本人が英語を話したがらないのと同じだと思う。自分の英語の発音に自信がないんだよね。スペイン人は結構シャイな人が多いからね。

一同:どういうことですか?へぇー!知らなかった。

ユウタ:だから、アメリカやカナダからの留学生とかはすごく積極的でびっくりした。

留学中の2人を襲った最大のハプニング

ーー たくとは留学中日本食恋しくなった?

タクト:そうね。やっぱり大学の食堂ではハンバーガーとかピザがたくさん出るし、日本食はめったに食べられなかった。俺、日本食のせいで飛行機逃したことあるし。

ユウタ:どういうこと?

タクト:日本人の友達とフロリダに旅行行こうって言う話になって、シカゴから飛行機に乗る予定だったんだけど、久しぶりの都会でテンションあがってさ(笑)しかも、お寿司屋さんを見つけてしまってテンションMAX。フライトまで時間はそんなになかったんだけど、急いで食べて走っていった。

ユウタ:走って行ったけど?

タクト:その時がサンクスギビングだったって言うのもあって、手荷物検査場がめちゃめちゃ混んでて結局乗れなかったんだよね。日本の空港とかだとある程度は待ってくれるけど、アメリカの空港は待ってくれないね(笑)

ーー ゆうたは結構家問題多かったよね?

ユウタ:ほんとにそうでさ、俺家追い出されてるんだよね(笑)

一同:えぇーっ!?まじで、どういうこと?

ユウタ:さっきも言ったように、俺結構家を探すこと自体苦労したんだけどさ、やっと見つけた家がフラットのような感じで、4人で一緒に住んでたんだよね。アルジェリア人、トルコ人、スペイン人の女の子と俺の4人で住んでた。フラットメイトはすごく良かったんだけど、大家さんがものすごくきれい好きで、「ド」がつくほどの潔癖症だったのね。

タクト:なるほど...

ユウタ:アルジェリア人の女の子は料理するのがすごく好きでよくオーブンを使ってたんだけど、オーブンってさ一回使うとまあちょっと汚れるじゃん?

タクト:そらそうよ。

ユウタ:その少しの汚れを大家さんがガミガミ怒ってきて、それでその女の子は出て行っちゃった。

林元:走それは出て行くかもしれないですね。

ユウタ:トルコ人の女の子も同じ感じで出て行ってしまって。残りのスペイン人の女の子はフラットの管理を任されてる子だったから、大家さんの怒りが全部俺に回ってきちゃった(笑)

林元:それは辛いですね...

ユウタ:そんな毎日掃除する時間もないし、毎回は出来ませんって言ったら出て行けって言われてしまったんだよね。

林元:私、ちょっとスペイン行くの心配になってきました。

ユウタ:いや、たぶんこのケースはかなりレアだから心配しなくてもいいと思うよ。

林元:そこからはどうしたんですか?

ユウタ:それはもう、最初と同じだよ。ホテルに泊まって、また1から家探し。これに関しては留学中で一番大変だったと思う。

留学先に日本人は多いほうがいい?少ないほうがいい?~永遠の議論~

ユウタ:1つ聞きたいことがあるんだけどさ、いい?

ーー もちろん!どうしたの?

ユウタ:俺はさ、留学先で絶対に日本語しゃべらないって決めて日本人が少ないところに留学したんだけど、みんなはどう思う?

タクト:その議題ね。

ユウタ:正直、俺は日本語を話しちゃうと自分のためにならないと思って、日本人が少ないところにしたけど、結果的に日本がめちゃめちゃ寂しくなったし、何回も日本に帰りたくなってしまったんだよね。

タクト:俺のところはインターナショナルクラブみたいなところがあって日本人がすごく多かったから、あんまり関わらないようにはしてたけど、やっぱり日本人がいないのは辛いから4,5人くらいが一番いいんじゃないかな。

ーー なるほど...留学先に日本人が多すぎると、どうしても日本人で固まってしまって、日本語ばかりを話してしまう。でも、日本人が少なすぎると留学生活が不安になってしまうかもしれないから、留学先を選ぶ際には日本人の数も1つのファクターとして考えたほうがいいかもね。

最後に

今回のインタビューから留学を最大限有意義にするためには情報をしっかり収集し、自分に合った留学先を選ぶことが大切だと学びました。

留学に行く人の目的はそれぞれです。もちろん留学に行けば楽しいと思うときはあるかもしれませんが、あまりにも日本とかけ離れているがゆえに留学が有意義でないものになってしまう人もいます。

自分の留学を有意義にするために、これから留学に行く人は情報を収集し、自分に合った留学先を見つけてください。

二人が留学した大学情報

コー大学のロゴです
名称Coe College(コー大学)
国・都市アメリカ / アイオワ州 / シーダー・ラピッズ
学校形態大学大学院
住所1220 1st Ave NE, Cedar Rapids, IA 52402 アメリカ
電話番号+1 319-399-8000
公式サイトhttp://www.coe.edu
口コミサイトhttps://ablogg.jp/school/9133/
マドリード・カルロス3世大学のロゴです
名称Universidad Carlos Ⅲ de Madrid(マドリード・カルロス3世大学)
国・都市スペイン / マドリード
学校形態大学大学院
住所Av de la Universidad, 30, 28911 Leganés, Madrid, スペイン
電話番号+34 916 24 60 00
公式サイトhttp://www.uc3m.es/
口コミサイトhttps://ablogg.jp/school/11678/

インタビュアー

Sai Takao/ 早稲田大学3年 / アブログインターン生

スポンサーリンク

この記事に関するキーワード

  • 体験談
  • マドリード・カルロス3世大学
  • コー大学

この記事を書いた人

運営チーム
運営チーム

THE RYUGAKU [ザ・留学] 編集部です。留学コニュニティサイト『アブログ』も運営しています。

https://ablogg.jp/

留学希望者におすすめ各国の留学情報を徹底解説!