セネガル留学でコミュニケーションを学ぶーーセネガル留学経験者にインタビュー

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今回の留学経験者インタビューは、セネガルの首都ダカールでの滞在生活を経験し、現代で失われつつある人と人との関わり合いについて学んだ名古屋の某高校2年生の谷口怜央(たにぐち れお)さんにお話をお伺いすることにしました。谷口さんはColdy(コルディー)という学生団体の運営や起業、TEDxNagoyaU 2016への登壇など、名古屋で今一番注目されている高校生の一人です。今回はそんな谷口さんの人生のターニングポイントとなったセネガルでの滞在経験について語ってもらいました。

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セネガル留学の準備は1年前から!

インタビューを受ける谷口さんの写真です

ーー まずはじめに、どうしてセネガルへ行こうと思ったのかを教えて下さい。

セネガルというよりは、最初は漠然とアフリカへ行こうと思いました。貧困に興味があって、中学生の頃の僕の中では「アフリカ=貧困」というイメージがあったんです。なのでアフリカの現地の生活を体験するために、現地でホームステイをして現地の人と同じ生活を体験してみたいと思い、アフリカへ行くことを決めました。その中でホームステイができる場所を探し続けた結果行き着いたのがセネガルでした。

ーー なるほど!ホームステイ先はすぐに見つけれられるものなんですか?

いや、めちゃくちゃ難しいです(笑)一応、ホームステイ先を探せる便利なアプリがあるんですけど、探していた当時中学生だった僕を受け入れてくれるところはなかなか見つかりませんでした。1年間前から探し続け、渡航1ヶ月前になってやっとセネガルに住む日本人の方とコンタクトを取ることができ、現地のホームステイ先を紹介してもらえることになりました。その方には渡航前に準備のサポートや情報提供もして頂いたので大変感謝しています。

ーー 保護者の方から反対はされなかったんですか?

かなり心配はされました。初めての1人での海外生活、しかもアフリカですしね。でも、全面的に否定されるようなことはありませんでした。1年間、ずっとアフリカに行きたいって言い続けてきて、僕の貧困に対する理念にも共感してもらえたので、最後は全力で後押ししてもらいました。

セネガルの全隣接国は紛争中、しかしセネガルでは…

ーー セネガルの公用語はフランス語ですよね?セネガル人とのコミュニケーションはどう取っていたんですか?

フランス語は最低限しか使えなかったので、身振り手振りで会話をしていました。セネガルの人って、コミュニケーションにおいて会話の内容を重視しないんです。相手をどう受け入れるかに重点が置かれていて、イスラム教なのにスキンシップが多いという変わった特徴もあります。

ーー まさに言葉の壁を超えたコミュニケーションですね。セネガル滞在中はどんな活動をされていたんですか?

現地での生活を通して、なるべく多くの発見をするために人々の観察をしていました。たまに地方へ行って農村部への様子もレポートしていました。

ーー セネガル人と生活していく中でどんなことを学びましたか?

一番学べたのは、人と人との繋がり方です。先ほども言いましたが、セネガルでは言語外のコミュニケーションが盛んでスキンシップも多く、道端で座って人々がよく井戸端会議を開いています。治安もものすごく良くて、生活で困ってる人が少ないので争いがとても少ないです。セネガルは隣接国の全てで紛争が起こっているのですが、セネガルで紛争が起きないのはこのような国民性があるからだと思います。

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セネガル留学での活動が今の原動力に

丁寧にインタビューに答えてくれる谷口さんの写真です

ーー セネガルでの滞在生活を通して今に生かせていることはありますか?

人と人との触れ合い方を学べたのはセネガルに行ったおかげです。僕が運営している学生団体Coldy(コルディー)も、セネガルで得た道端でのコミュニケーションをヒントにプロジェクト推進しています。いましている活動は、もしセネガルに行っていなかったとしたら生まれなかったと思います。

ーー そうだったんですね。では、最後にセネガルに行きたい同世代の方に一言お願いします。

これからSNSの発展や新しいコミュニケーションツールが生まれることで、人と人との関わりがもっと重要視されてくる時代になってくると思います。セネガルは、人との関わりについて学ぶことができる最高の場所であると感じています。最近では日本人とセネガル人を繋ぐ日本人の方が情報発信を積極的に行っており、情報が手に入りやすくなりました。青年海外協力隊の派遣数もアフリカで1番多い国でもあるので、もし興味のある方がいたら僕までご連絡ください!

編集部コメント

セネガル人のコミュニケーションから人と人との関わりについて学ぶことができた谷口さん。そんな谷口さんを筆頭に、日本からセネガル留学へ行く人の数がどんどん増えればなと思います。これからの谷口さんの活動にも乞うご期待です!

インタビュアー

若目田 大貴/名古屋外国語大学3年/THE RYUGAKU外部ライター

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この記事を書いた人

運営チーム
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THE RYUGAKU [ザ・留学] 編集部です。留学コニュニティサイト『アブログ』も運営しています。

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