SATのエッセイで高得点を取るには?アメリカ留学に必須のSAT攻略法<2016年版>
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筆者は高校一年生の時に初めてSATを受けましたが、悲惨にも1400点台でした。しかし、それから自分なりに頑張って対策をしてみたら、なんと高二の時点で1800点を突破し、高三の時は2050点を取りました。ここでSATのエッセイの書き方について紹介したいと思います。
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SATのエッセイの重要性
SATの重要性についてはいろいろなところで結構紹介されていますので、筆者はここで特にSATのWriting・小論文の重要性を紹介したいと思います。ご存知の通り、現行のSATはクリティカル・リーディング(Critical Reading)、ライティング(Writing)、数学(Mathematics)の三教科、それぞれ800点満点で合計2400点満点の大学進学適正試験です。新形式のSATはリーディングと数学の二教科だけが必須科目となっており、小論文は任意教科になりました。しかし、アドミッションでACTのオプショナルのEssayの受験を要求する大学が多いことを考慮すると、新SATについてもオプショナルのEssayのスコアを要求される可能性が高いと思われます。さて、もし制度が変わったことによって小論文が重要ではなくなったとお考えでしたら、それは大間違いです!
SATに詳しい人は存じていると思いますが、もし高得点を出したいなら、数学の部分はかなり簡単な内容になっておりますので、ほぼ満点を取らなければなりません。逆に違う言い方をしますと、いくら数学の勉強をしても2400点中の800点しか取れません。また、クリティカル・リーディングというのは受験者の単語量と文法力そのものを見ていますので、短時間で点数を伸ばせるのは難しいです。難しい単語を500個覚えたとしても、501個目の見たことのない単語が出てきたらおしまいですから。
この二つに比べて、小論文の点数は短時間に伸ばせます。なぜなら、SATの小論文が見ているのは如何にきれいな文章を書けるかどうかではなく、如何にカレッジボード(CollegeBoard、SATを運営している組織)が求めている文章を書けるかどうかなのです。要するに、コツをつかめば絶対高い点数を取れます!そして、小論文はこういう風に短時間で点数を伸ばせるからこそ、高得点を叩き出すことにおいて非常に重要な一環となります。
SATのエッセイの採点
新SATの小論文は全部それぞれ二人の採点者によって採点されます。2016年から始まる新制度の説明によりますと、二人はそれぞれ1点から4点までつけられますので、合計2点から8点となります。しかし、二人がつけた点数が一点以上異なる場合は第三者によってもう一回採点されます。採点者達は専門的な訓練を受けており、皆同じ基準を持って採点しております。要するに筆者がここで伝えたいことは、この小論文の採点はいたって公平であることです。しっかりとカレッジボードさんが求めている文章を書けば、どの採点者が採点しても満点をつけられるはずです。
実は筆者の友達の友達の中にこの採点の仕事をされたことがある方がおりまして、その方によりますと、なんと一つのエッセイを読むことにあたって平均30秒しかかけていないということです。これも含めてSATの小論文の対策をしてみましょう。
対策①TOEFLのエッセイの書き方を忘れる!
TOEFLの模範解答的なエッセイというのはイントロ、実例1、実例2、実例3、結論と五つの段落によって構成されるものであって、イントロと結論のところに「決まり文句」のような定型句を入れれば絶対減点されないと言われています。このタイプのエッセイはマックスで4点中3点しか取れません。なぜなら、書きやすいですし、小中学生でも書けるような書き方ですから。
SATの満点エッセイというのは二段落、多くて三段落が主流です。TEOFLのエッセイはストラクチャーだけでどこがイントロでどこが具体例なのかが分かりますけど、二段落だけはそれができませんので、その分イントロから具体例へ移る時と最終的に結論に移る時のトランジションに力を入れないといけません。でもその分こういう書き方は評価されます。
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対策②課題文を「そこまで」読まない!
これを聞いてビックリされている方もいらっしゃるでしょうけど、これは筆者が毎回高得点を出していた友人から聞いたテクニックであって、筆者が実際二回も実行したテクニックでもあります。理由は至って簡単な二点です。まずじっくり読む時間がありません。そして課題文の中のキーワードなどを自分のエッセイの中に入れても別に加点にはなりません。
ただし、二つの要素だけはしっかりと読み取らないといけません。一つ目は「この課題文のテーマは何なのか」、二つ目は「この課題文を書いた人の立場はどちらなのか」です。そしてエッセイの中に自分はこの作者の意見に賛同しているのか、あるいは反対しているのかを述べればいいです。これだけで、採点者はあなたがこの課題文をしっかりと理解していると解釈します。
対策③プランを時間かけて立てる!
確かに時間は限られていますが、課題文を時間かけて読むことはあまり加点になりませんが、プランを時間かけて立てることは大きな加点につながります。人によって異なると思いますが、5分ぐらいはかけた方がいいと思います。
まず課題文のテーマに対して自分かどの立場を取るのかを考えます。これを考える同時に、それぞれの立場を支える論点あるいは具体例を挙げていきます。挙げやすいほうを選んだ方がいいでしょう。次に、その論点あるいは具体例を絞っていきます。一番よくあるパターンはまず誰でも賛成するような論点について書き、そして次の段落で自分が体験したことを具体例として挙げてその論点を支えます。
また、実体験ではなく、歴史上の有名な出来事も満点に繋がることが多いです。最後に考えるのはイントロダクション、論点、論点を支える具体例、結論とこの四つの部分をそれぞれ何ワードぐらい書くのか、そしてそれらをどういう風に二段落、あるいは三段落に詰め込むのかを考えます。一応参考として、満点を付けられるSATエッセイは平均400~500ワードです。
対策④最後に5分を残してエッセイを読み直す!
プランを立てたらとにかく一気に書きましょう。文法の間違いや単語のスペルを一個一個気にしたら絶対に時間が足りません。しかし、こういう間違いは大きな減点になりますので、最後にまとめて直しましょう。なので、鉛筆を使うことをお勧めします。
ただし、間違った文法と単語を直すだけではありません。ここが満点に繋がるポイントです。一気に書いている時はとにかくパッと思いついた言葉や文法を使えばいいのですが、それを読み直す時は一個ずつもっとフォーマルでアカデミックな言い回しに変えていきましょう。例えば、「meet」を「encounter」に変えたり、「is relate to」を「pertain to」に変えたり、「thing」と「stuff」などをなくして具体的な言葉に変えたりしましょう。これは全然難しいことではありません。
先ほども書きましたが、リーディングというのは例え自分が500個の単語を覚えても、501個目の覚えていない単語が出てきたら文章の意味が分からなくなるものですが、小論文というのは1個だけアカデミックな単語を覚えていればその1個を好きなように自分の文章の中に入れられますから、勉強すればするほど直接的に点数に繋がります。なので、普段はNew York TimesやThe Economistなど有名な英字新聞を読み、かっこいい単語や言い回しをどんどん覚えていきましょう!
まとめ
次回はSATのリーディングと数学の点数の伸ばし方についても書いていきたいと思っています。そちらもよろしくお願いいたします。SATの勉強は大変だと思いますが、頑張っていきましょう。
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この記事を書いた人
日本生まれ、中国育ちの帰国子女です。高校の時に帰国して、今はアメリカのニューヨーク州にあるロチェスター大学というところに留学しています。音楽とお笑いが大好きなガキです。生意気かもしれませんが、いろいろ書かせていただきます。