アメリカ留学経験者にインタビュー!言葉の壁を乗り越えた裏にある秘密とは?
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韓国のイベントの苦い経験からアメリカ留学を決断した早稲田大学4年生のMさん。アメリカとの文化の違いを、彼女の実体験と絡めて紹介してもらいます。
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- Mさん
名称 | Eastern Oregon University(東オレゴン大学) |
---|---|
国・都市 | アメリカ / オレゴン州 / ラ・グランド |
学校形態 | 大学大学院 |
住所 | 1 University Blvd, La Grande, OR 97850 アメリカ |
電話番号 | (541) 962-3672 |
公式サイト | http://www.eou.edu |
口コミサイト | https://ablogg.jp/school/4405/ |
菅野 翔(すがの しょう) / 東洋大学卒業
THE RYUGAKU 元インターン生
この記事ではインタビューワーを務めさせて頂きます。菅野
最初は感謝の気持ちを伝えたかった
菅野:留学に行こうと考えたきっかけを教えてください!
M:大学一年生の夏休みに参加した韓国でのイベントで、英語が話せるようになりたいと心から思ったことがきっかけです。
菅野:それはどんなイベントですか?
M:韓国の成均館大学が、中国の北京大学の学生、日本の早稲田大学の学生を韓国の済州島に招待して、アジアの平和について、10日間で200キロ歩きながら語り合おう、というイベントです。その時に、中国人や韓国人の学生がとても親切にしてくれるにも関わらず、当時英語がほとんど話せなかった私は、感謝の気持ちを十分に伝えることが出来ず、非常にもどかしく、悔しい思いをしました。
この経験から、英語が話せるようになりたいと強く感じていた私に、このイベントを通して知り合った早稲田大学の友人が、交換留学の存在を教えてくれました。交換留学なら金銭的に余裕のない私でも参加出来そうだと思い、英語が学べる国の選択肢のうち、他国よりも生活費が安いという理由で、アメリカを選びました。
発言しない人は存在しないのと同じ
菅野:なるほど。そのイベントでの経験が留学を決意させたんですね。アメリカで留学中に感じた文化の違いなどあれば教えてください!
M:授業で、初めてのディスカッションを経験した時に、日本とアメリカの文化の違いを感じました。 渡米から数週間後の授業で、あるテーマについて席の近い人とグループディスカッションをするよう言われたのですが、当時の私には、そもそもディスカッションのテーマが何なのかすら、聞き取ることが出来ませんでした。
そんな中、アメリカ人のクラスメイト3人と一緒にディスカッションをすることになったのですが、テーマすらわからない私は、議論に入っていくことなど到底出来ず、話している人のことを黙って見つめるほかありませんでした。そんな時、日本なら発言出来ていない人に対して、「あなたはどう思う?」などの声かけをする人が現れると思うのですが、その時私のグループでは、そのように声をかけてくれる人もおらず、私の存在は完全に無いものとされていました。
菅野:厳しいですね。
M:その日は、悲しくて悔しくて情けなくて、一人でトイレで泣きましたが(笑)、私が段々と、拙い英語でもなんとか自分の意思を伝えられるようになると、クラスメイトたちの態度も変わり、なんとか私の伝えたいことを理解してくれようとしてくれる人が多かったので驚きました。
そしてこのことから、最初のディスカッションで彼らが私を無視したのは、私のことが嫌いだからではなく、何も言わない人は言いたいことが何も無い、議論に参加する気の無い人だと見なすアメリカの文化があるからなのだと知りました。
環境を変えたければ自分が変わる
菅野:自分の中の悔しい経験を通じて、文化の違いを感じたMさんですが、今後の就職活動や仕事にどういう風に活かしていきたいですか?
M:留学を通して身につけた自信、語学力、そして多様性を大切にする心を、様々なバックグラウンドを持つ人々と協力して、問題を解決していくために活かしていきたいと考えています。
先ほどいったように、留学当初は本当に英語が話せず、友達もなかなか出来ませんでした。そんな中で、10ヶ月という限られた期間で、英語が話せるようになること、友達を作ることといった自身の目標を達成しなければ、と焦るばかりの苦しい日々が続きました。そんな状況を打開するためにはどうしたら良いのか考え、行動に移していく中で気が付いたのは、大きな目標を達成するための近道は、日々の地味でつまらない作業や小さな目標を達成していくこと、環境を変えたければ自分が変わるしかないということです。
そして、知人を見かけたら最低30秒は話を続ける、会話に必ず関係代名詞を使うなど、自分なりに目標を立てて実行していった結果、英語が話せるようになっただけでなく、これから先も付き合っていきたい大切な仲間に出会うことが出来たり、また成績優秀な学生のリストであるDean's listに名前が載るなど、様々なことが達成出来ました。焦りと悔しさ、不安で、毎晩泣いていた最初の頃から考えると、信じられないほどの成長を遂げられたことで、自分はどんな困難も乗り越えられる人間だ、どんな状況に置かれてもどうにかやっていける、という自信が持てるようになりました。この経験がなかったら、タンザニアでのインターンシップには行けなかったと思います。
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異文化をシャットアウトしない
M:また、多様性を大切にする心については、アメリカ留学だけでなく、タンザニアでの経験を通して学んだところが大きいのですが、様々な場面で役に立っています。
多様性というと、異文化交流をイメージされる方も多いかもしれませんが、例えば日本で暮らす中でも、自分とは正反対の考えや価値観を持つ人に出会った時に、「この人は自分と違う考え方をする人間だから、この人の話は聞かない」とシャットアウトしてしまうのではなく、「なるほど、こういう考え方もあるのか。この人はどうしてこのような考えに至ったのだろうか」と考えるようになったことで、自分の考えを深めることが出来るようになりました。
これら私が留学を通して学んだことは、周囲の人々と協力し合いながら問題を解決していくという、仕事に限らず生きる上で非常に大切なことのために活かしていけることだと思うので、そのために活かしていきたいと考えています。
行っちゃえばなんとかなる (笑)
菅野:留学においてたくさんの経験をされたと思いますが、最後にこれから留学する後輩たちに伝えたい事をお願いします。
M:留学は、お金もかかるし時間もかかるし、楽しいことばかりじゃないし、すごく大変なことかもしれません。でも、留学を全力で頑張った先に得られるものは、何ものにも変えられないほど大きなものです。私の場合はそうでした。だから、留学行こうか迷ってる人がいたら、行くことを強く強く強くお勧めします!色々心配なこともあると思うけど、行ってみちゃえば意外となんとかなりますよ、どんなことも。頑張って下さい!
まとめ
積極的に英語を話さなければならない環境のもとで成長していったMさんは、自分自身に様々な工夫をして課題を乗り越えていきました。これからアメリカ留学を行こうと考えている方はぜひこの記事を参考にしてくださいね。
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Mさん / 早稲田大学4年生
アメリカのEastern Oregon Universityへ交換留学を経験後、タンザニアで未電化地域に電力量り売りのビジネスを展開する会社でインターンを経験。