世界18ヵ国の美人基準はこれだ!これからは恋人探しもグローバルに?
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私が生活しているセブでは美人の基準が日本とは異なります。フィリピンに限らず、お国が変われば美人の基準も異なるようです。日本ではコンプレックスだった部分が、違う国ではキュートだと歓迎されることもあります。そこで今回は、「美人」に関した面白い研究結果を交えてお話ししたいと思います。
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美白意識
日本では美白美人であることが理想とされ、美白になるための化粧品も数多く販売されています。「美白=美人」という概念が強くある国は、韓国、中国、日本、タイ、フィリピンなどのアジアの国が多いようです。
しかし、欧米では、むしろ小麦色の肌であることが健康的だと見られているようです。特にフランスや北欧では「バァカンスを満喫して、日焼けしてきたのよ」と言えることが一つのステイタスにもなっています。
黒髪
日本人は髪を染める方も多いのですが、外国人からすると見慣れた明るい髪色より、黒髪がとても新鮮でオリエンタルな神秘性を秘めているようです。長いストレートの黒髪が、理想の東洋の美女です。愛嬌が備わっていれば、映画「リング」の貞子もストライクゾーンだとも言えそうです。
歯並び
谷崎潤一郎随筆集の中に収録されている『懶惰(らんだ)の説』では、谷崎氏が感じた日本人の美意識とアメリカ人の美意識を比較して言及しています。
元来日本では八重歯や味噌ッ歯の不揃いなところに自然の愛嬌を認めたもので、あまり色の真っ白な歯がズラリと綺麗に並んでいるのは、何となく酷薄な、残忍な感じがするとされたものだ。そう言えば私は、あの白い汚れ目のない歯列を見ると、何となく西洋便所のタイル張りの床を思い出すのである。
- 懶惰の説
アメリカ人の白く整った歯を「西洋便所のタイル張りの床を思い出す」と例えています。日本では昔、お歯黒などの文化もあり、多少の不揃い歯並びも愛嬌の一つだといった文化的な背景があるのかもしれません。
しかし、THE RYUGAKUの『頑張れニッポン男児!アメリカ人女性とデートのための「心得」4選【準備編】』でも述べられてますが、アメリカ人の歯並びと白い歯に対する意識は日本人とは桁違いに異なります。
日本では歯が痛み出してから、歯科クリニックに通われる方がほとんどですが、欧米では歯の定期健診を行うことは一般的な習慣です。また、歯並びが悪いと歯医者に行くことが経済的に困難な貧困層とも受けとられかねません。
八重歯に関しても、チャームポイントと捉えているのは日本だけです。欧米では八重歯は吸血鬼を連想させるようで、敬遠されます。欧米での留学、生活をお考えの方は日本できちんと歯の治療を終えられて赴かれた方がいいかもしれません。
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フィリピンで感じた美人観
フィリピンでは、日本同様に色白であることが上流の証だという意識があります。日差しが強い午後1時から3時は外に出歩かない女性も多いです。色白であることは、治安などの安全面から見ると、かなり目立って危険ではありますが、上流のステイタスの一つだと言えそうです。
また、意外とムダ毛の処理やシェービングをしない女性が多いです。オカマさんは欧米美人を崇拝している傾向が強く、みなさん綺麗に処理されているのですが、ローカルの一般女性は薄っすらと鼻の下にうぶ毛が生えている方もいます。
色白であれば、ポッチャリさんも歓迎されます。私の姪っ子は色白の日系フィリピン人で、かなりのポッチャリさんなのですが、意外とモテモテなのです。フィリピンの芸能人の女性も、お顔は小さいのに、首から下はポッチャリの方が非常に目立ちます。
英国の「Online Doctor」によるプロジェクト結果
英国に拠点を置く「Online Doctor」は、一人の女性モデルの写真を世界18ヵ国の主に女性のグラフィックデザイナーに加工を依頼しました。
Retouch this woman to make her more attractive to the citizens of your country. We are looking to explore how perceptions of beauty change across the world.
(あなたの祖国の国民にとってより魅力的になるように、この女性をフォトショップで加工せよ。美意識が世界の国によって、どのように変わるのかを調査しています)
Before
After
オリジナル画像から、かなりかけ離れた体型に様変わりしている国もありますし、さほど手を加えていない国もあります。まさに国によって加工加減はさまざまなようです。スペイン人から見たら、理想の中国美人は拒食症かと疑われそうです。
このプロジェクトによる各国の加工後の理想の美人像を見る限りにおいては、イタリア、中国、ウクライナの国々においては、かなり細身の女性が好まれるようです。その反面、コロンビア、ペルー、スペインではふっくらした体型が好まれるようです。
欧米人にうけるアジアンビューティーとは
最近、私が入り浸っているバーがあります。そこのバーはセブに住む欧米人の溜まり場で、アメリカ人、イギリス人、ドイツ人など、お客の出身国はさまざまです。そこで、各国の方々にちょっとした質問をしてみました。
理想的なアジア美人の容姿は?
① 長い黒髪
② 切れ長の目(少し吊り上がっていてもよい)
③ スキニー(痩せすぎ体型)は良くない
④ 子供っぽくない方がいい
⑤ セクシーな方がいい
⑥ 派手な化粧をしていない方がいい
色んな意見が出たのですが多数派の意見をまとめると、理想のアジア美人は上記の6点に集約されます。これらの理想像のポイントを聞いて、私はある一人の女優さんが頭にパッと浮かんだのです。あのチャーリーズ・エンジェルの「ルーシー・リュー」さんです。
(手前の女性がルーシー・リューさん)
私の個人的な感想を申し上げると、彼女は決して東洋を代表する美人だとは思わないのです。しかし、あの映画「チャーリーズ・エンジェル」のメンバーに選出された女性なのです。そこで、回答してくれた人たちに彼女をどう思うのかを更に尋ねてみました。
大多数は「決して美人だとは思わないけど、雰囲気は悪くない」という感想が多く、大人のセクシーさも感じられるとのこと。「独立した大人の女性」は好まれる要素の一つでもあるみたいです。
一人のアメリカ人が「ティア・カレル(Tia Carrere)なんかいいねぇ」と言いだしました。ヒットした映画ですと、アーノルド・シュワルツェネッガーさんが主演した映画「トゥルーライズ」の敵役を演じた女優さんです。
すると、「そうだね。彼女は悪くない」と6人のうち4人が意見に同意します。日本人である私からすると、ちょっと意外ではありました。おそらく一般的な日本人が持つアジアンビューティー像からは、かけ離れていたからです。
しかし、思い起こせばミスユニバース(2007年)で48年ぶりの日本人の優勝者である森理世さんは、どことなくティア・カレルさんに似ている雰囲気なんですよね。なんとなく、なるほどと一人納得してしまいました。
また、アルゼンチンやブラジルの男子サッカー選手から見れば、女子サッカー界のエースである澤穂希さんは南米では超美形だという話もありますし、まさにお国が変われば好みも千差万別とはこのことです。
まとめ
私が感じたのは、どうも生物学的な「ないものねだり」という、本来の人間が持つ特性が関係しているような気がします。人間は自分にはない特徴に惹かれてしまうものだと考えれば、日本人がバービー人形みたいな容姿に憧れ、欧米人は東洋人の黒髪に惹かれるのもうなずけます。
美人の基準は各国によってさまざまです。外国語ができれば、地球規模で恋人探しも可能になります。何も日本男児だけが男性ではないのです。これからの時代は、恋人探しもグーローバルに展開されてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
日本の大学を卒業後に、フランス、イギリス、アメリカを渡り歩き、気がつけばセブで生活をしている50代半ばのオッサンです。酒とビリヤードを愛する男。セブでは、日本人よりフィリピン人のほうが友達は多いです。ちょい悪オヤジになりきれない、か弱いオヤジ。今までの経験を通して、私らしい情報発信ができれば幸いです。