なぜ、MBA?〜MBA留学する7つのメリット〜
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MBAが、キャリアアップあるいは転職のステップとして、日本でも注目を集めるようになってきましたが、実際にMBAを取得することによって、どんなメリットがあるでしょうか。ビジネススクールに留学した経験を振り返って、自分なりによかったと感じる点についてご紹介したいと思います。迷っている方の参考になれば嬉しいです。
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私は社会人の女性で、30歳を目前に、フルタイムで仕事をしながらニューヨークに留学を果たし、2015年5月にニューヨーク市立大学バルーク・カレッジでMBA(経営学修士)を取得しました。
前回の記事「なぜ、MBA?〜私がMBA留学を決意した3つの理由〜」では、私の留学に至った動機についてご紹介しましたが、では実際にMBAを修了した今、この経験を通して何が得られたと言えるでしょうか。
MBA風に(笑)、学ぶことのメリットを7つ、私なりに挙げてみたいと思います。
1.経営者の視点で自分の会社や仕事を見られるようになる
一番の違いは自分の意識の変化です。同じ仕事をするのにも、ただ単にお給料をもらって受け身で働くのはなく、「費用対効果」を意識し、「もっと利益を上げるには=効率を良くするにはどうしたらよいか」と組織運営・改善の目線で考えるようになりました。
例えば、ボーナスがよくなかった時も、単に「給料が低い」「会社が悪い」とぼやくのではなく「今年の利益率にしては、お給料も上がったし会社もまあまあ頑張ったんだな。じゃあ次回もっと多くもらう=利益を増やすには、何を改善すればいいんだろう」という風に考えるようになりました。
そういう建設的な思考や提案のできる人は、会社内で、あるいは転職をするにも、自然と価値が高まり、さらに認められて貢献の機会が広がると思います。
2.ビジネス・社会に対して客観的な視野が広がる
アカデミックな視点からビジネスを見直すことは、目の前の仕事をがむしゃらに頑張るだけの毎日ではなく体系的・客観的に測る・分析するセオリーやツールを与えてくれます。
ケーススタディでいろいろな会社の問題について、様々な分野で活躍するクラスメートとディスカッションすることで、自分の会社・業界以外の取り組みやアイディアを学ぶこともできました。
改めて、そういう視点で社会を見ると、ビジネスチャンスに限らず、社会を少しでも改善できる機会は無限にあるということに気付きます。
3.賢い消費者になる
ビジネスやその情報は個人の日常生活と密接に関わっているものです。新しい商品やキャンペーンなどの裏にある企業側の意図が分かれば、たくさんある選択肢の中から本当に有用なものは何かを冷静に考えて選択できます。家計の管理や投資などの計画にも有益だと思います。
4.プレゼン能力が身につく
アメリカ社会におけるプレゼンは、スティーブ・ジョブスのように、原稿を見ずに、時にユーモアを交えて聴衆に語りかける、まさに「プレゼン=パフォーマンス」なスタイルです。
最初は「いや、日本人のシャイな私なんかにはとても無理」と思っても、フィードバックをもらいながら場数を踏むにつれて少しずつ身についていくものです。説得力のある話し方や見せ方の技術、そしていざというときの堂々とした態度(笑)を磨けば、実際のビジネスシーンでも、社会生活でも重宝します。
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5.人間関係・コミュニケーションが改善される
ビジネスで、プレゼンと共に大事なのが交渉力、そして相手のモチベーションを上げるコミュニケーションの仕方です。
これらは、交渉術や組織心理学の授業、そして普段のグループワークなどで、様々なシチュエーションにおいてお互いが「Win-Win」で最善の結果を出すための方法を模索する中で鍛えられます。
また、普段の生活では出会いもしないような様々な人と知り合い、共に課題に取り組む中で、ある人は話すのがうまい、ある人は細かいデータをまとめるのが得意など、ある意味で自分の限界を知り、他人を認めて受け容れる力が広がりました。
アメリカ人は個人プレーも多いので、ある程度割り切って任せる・分担するといった思い切りのよさも身につきます。それはビジネスシーンだけでなく、普段の人付き合いやコミュニケーションにも活かされます。
6.マルチタスク能力が身につく
課題をいくつも並行して抱え、私の場合は仕事と学業の両立を強いられたことで、自然と有効な時間の使い方・時間の作り方を考えるようになりました。
常に学習する姿勢が身につき、将来、家庭を持った時に、仕事と家庭生活との両立・バランスを取るのにも役に立つでしょう。
7.機会や運を引き寄せる
私の好きな教授が言っていた言葉に「Don't follow money, let money follow you(金を追いかけるな、自分が努力した分、お金は後から付いてくる)」というのがありました。
MBAホルダー向けのリクルートや、お互いのコネクションを作る機会に恵まれることもあるでしょう。また、MBAを通して積極的にスキルアップしようという姿勢を持つだけでも、自己実現力が高まります。
また、少しスピリチュアルな話かもしれませんが、そういうポジティブな人には「引き寄せの法則」が働いて、良い機会を捉えられる可能性も高まると思います。
MBAの数年間を通して切磋琢磨、試行錯誤する中で、より力強くかつ謙虚な自分になり、能力や人間としての器、そしてできれば収入もアップして、自分の人生や、周りの人や社会をより幸せにするための働きかけができるようになるのではないかと思います。
最後に
以上、たくさん並べましたが、もちろん「MBAホルダー」だけでは保証がありません。
また、すでにお気付きの方もおられると思いますが、これらのことを身につけるのに必ずしもMBAを取らなければいけないというわけでもありません。結局は、自分が学んだこと、身につけたことを、仕事や日常生活にどう活かせるかが大事だと思います。
ビジネスパーソンとして学びながら、課題ごとに「評価」が得られる達成感や、日常の業務についても応用して考えられたのは大きい成長に繋がりました。そして、何よりMBAに挑戦し、困難な状況の中で最後までやり遂げる努力や、その過程で学んだこと、自分の中で気付いたり考えたりしたことは、その後の人生においても決して裏切らないと信じています。
今、留学・MBA取得を考えている皆様にも、是非その可能性にチャレンジしていただきたいと思います。晴れてMBA修了の暁には、それを広く社会に還元されることを祈っています。
名称 | Baruch College(ニューヨーク市立大学バルーク校) |
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国・都市 | アメリカ / ニューヨーク州 / ニューヨーク |
学校形態 | 大学大学院 |
住所 | 55 Lexington Ave, New York, NY 10010 アメリカ |
電話番号 | (646) 312-1000 |
公式サイト | http://www.baruch.cuny.edu |
口コミサイト | https://ablogg.jp/school/11599/ |
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この記事を書いた人
会社員生活の傍らNY留学の夢をかなえるべく2012年に渡米。ニューヨーク市立大学バルーク校MBA修了。2017年7月よりロンドンに移住。まだまだ知らないヨーロッパのダイナミクスと魅力を発見する日々です。
https://twitter.com/Sattyshamrock