日本人が1億円獲得?海外で人気のオーディション番組3選
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海外では人気のオーディション番組がいくつもあります。そのオーディションに出場して見事に優勝した日本人もいます。今回は海外で人気の有名なオーディション番組をご紹介をします。
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1.Got Talent
イギリスで2005年に制作された「ポール・オグラディズ・ゴット・タレント」がオリジナル。英国人のやり手プロデューサーであるサイモン・コーウェルの手腕で2006年より「America's Got Talent」がアメリカで放送開始。
その後、2007年から英国でも「Britain's Got Talent」がスタートしました。こちらのプロデューサーもサイモン・コーウェルです。Britain's Got Talentではサイモン・コーウェル氏は審査員も買って出ています。
現在では、世界13ヶ国でこのオーディション番組「Got Talent」が同じスタイルで制作されています。オーストラリア、デンマーク、ドイツ、中国、ロシアなど、そして韓国でもやってます。
このオーディション番組では、フリースタイルであらゆるパフォーマンスが認められています。歌ってもよし、ダンスしてもよし、マジックでもOKです。アマチュアや世間によく知られていないパフォーマーが世に出る登竜門として定着してきた番組の一つです。
イギリスのGot Talent・シーズン1では、冴えない携帯電話のセールスマンが優勝。もっとも有名な出場者としては、イギリス版Got Talentの2009年の準優勝者のスーザン・ボイルさんでしょうか。
初の日本人優勝者「Ebina Kenichi」
「America's Got Talent 2013」で、なんと日本人の蛯名健一さんが優勝し、100万ドル(1億円以上)を獲得しました。「マトリックス・スタイル・マーシャル・アーツ・ダンス」という素晴らしいダンスで優勝したのです。
蛯名さんは、1994年にアメリカに留学。独学でダンスを始め、あのマイケル・ジャクソン、スティービー・ワンダーも若き日に舞台に立ったスターへの登竜門「アポロシアター」主催のダンスコンテストで2度も年間優勝した実力者です。
私も、彼のダンスを初めて見た時はまさに驚愕でした。まさにCGなしのマトリックスです。ほんと重力を無視したアンビリーバブルなダンスです。しかし、日本人が優勝という事実はアメリカでは、ちょっと賛否両論あったみたいです。
「なんでアメリカのGot Talentなのに日本人が優勝してるんだ?」とかの意見もあったみたいですね。しかし投票による支持率が大きく影響する決勝で彼は見事に優勝したのです。多くのアメリカ人がちゃんと彼を支持していたのです。さすが色々な人種であふれている国、アメリカ。公平にジャッジしてくれました。まさに蛯名さんはアメリカン・ドリームを手にしたのです。
初のアジア版!Asia's Got Talent
今年、初のアジア版Got Talentが3月〜5月の間、シンガポールで開催されました。アジア14ヵ国の地域から1000を超えるチームが参加し、日本からはダンスチームのTriqstarやタイムマシーン、ピン芸人のゴンゾーさんらが代表として出場。
私個人としては、日本人のタンバリン芸人のゴンゾーさんが最高に面白かったですね。私は知らなかったのですが、日本では有名なコメディアンらしいですね。会場では最後にゴンゾーコールが鳴り響き、最高に見ていて楽しかったです。
ワイルドカードから日本のダンスチーム「Triqstar」が準決勝に進出。優勝はフィリピンの影絵パフォーマンス・グループ「EL Gamma Penumba」でした。シルクド・ソレイユを彷彿させる素晴らしい影絵パフォーマンスでした。
Triqstarのパフォーマンス
El Gamma Penumbraのパフォーマンス
2.X-Factor
X-Factorは、イギリスのITVで2004年から始まった音楽オーディション番組です。またしても仕掛け人はサイモン・コーウェルさん。英国のX-Factorでは2011年まで自ら審査員もやってました。ズケズケと文句を言う辛口審査員として人気を集めました。
2011年までだった理由は、アメリカでも成功すると確信を感じたサイモンは、同年2011年にアメリカでもX-Factorを立ち上げたのです。アメリカに乗り込みアメリカ版をプロデュース、自らも審査員も務めました。
しかし、アメリカでは2011年4月にNBCが「The Voice」という音楽オーディション番組をスタート。それに遅れて、FoxのX-factorがスタートしたのは同年の9月です。X-factorの方がオーディション番組として老舗ですが、スタート時期が遅かったためアメリカでは「パクリ番組」と勘違いされてしまったのです。
The Voiceが審査員にクリスティーナ・アギレラを迎えていたのに対抗して、X-factorではブリトニー・スピアーズを起用。それもマズかった。ブリトニーはもともと、そんなに話好きなタイプじゃなかったんです。よって1シーズンだけで降板しちゃいました。それに加えて、名物審査員だったサイモン・コーウェルも本国のイギリスのX-factorに戻ってしまいました。結局、アメリカ版はシーズン3を最後に幕を閉じたのです。
それにしても、番組のネーミングが洒落てますね。X-factorは直訳すると「未知の要因」とか「未知の人物」ですが、「未知なる可能性を秘めた人物」という意味でここでは使われているようです。そういうX-factorを探す番組なんですね。番組の中で審査員が、「君こそ、X-factorだよ」と言っているシーンをよく見かけます。
現在、このX-factorは英国以外でも世界13ヶ国で制作されています。オーストラリアではすごく人気がある番組らしいです。日本でも2013年10月から5ヶ月間だけ「X-factor Okinawa Japan」が放送されたみたいですね。
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3.The Voice
今、一番波に乗っている音楽オーディション番組がこれです。本家はオランダです。現在21ヶ国で制作されています。ガチの音楽オーディションです。審査員は出場者に対して背を向けて椅子に座り審査を行うため「ブラインド・オーディション」とも呼ばれてます。派手なパフォーマンスや容姿は基準とはならず、歌そのもので直球勝負というスタイルです。
審査員が合格と判断すると、椅子にあるボタンをバンッと叩きます。クルッと審査員の椅子が回転し、初めて歌っているシンガーを目にできます。一人も椅子が回転しなかった場合は失格となります。複数の審査員の椅子が回転した場合は、出場者が審査員を一人指名します。そうやって各審査員ごとにチームが作られます。
チーム対抗戦となるため、素晴らしい出場者の場合は、審査員同士の足の引っ張り合いが始まります。「私のチームに来ればこんないい事があるよ」とか、そんなシーンも見ていて面白いのです。また、先ほど話に出ましたがアメリカ版ではクリスティーナ・アギレラが審査員の一人なのですが、ハマリ役です。無邪気で明るくて、かなりこの審査員業にも向いているキャラクターです。
セミプロみたいな人や元プロ(レコード会社と契約してたけど売れなかった方々)が多く出場しているため、参加者のレベルがやたら高いオーディション番組とも言えます。私が生活しているフィリピンのセブでも、すごく人気がある番組です。アメリカ版だと優勝すれば10万ドルと大手レコード会社、Universal Music Groupとの契約が約束されます。
Simon Cowell(サイモン・コーウェル)とは
今回、何度も登場した、ちょっと気になる人物「サイモン・コーウェル」のプロフィールにも触れておきます。もともと私がこういったオーディション番組をよく観るようになったキッカケは、彼のトークが面白くて観ていた部分が大きいのです。
(↑写真右がSimon Cowellさん)
1959年、英国のイングランド生まれ。子供の頃から歯に衣着せぬ言動が多かった為に、17歳で学校を中退。その後の仕事も長続きしなかった。最終的に父親が重役として働いていたEMI Music Publishingの郵便仕分け室で働くようになります。
やがて、音楽プロデュサーとしての頭角を表し資産も増えました。44歳の時に自身の持っていたS Recordsの株式を4200万ドルでBMGに売却、億万長者となりました。2006年にアメリカの「アメリカン・アイドル」の審査員として5年契約。なんと1シーズンごとに約4000万ドルの契約です。
アメリカとイギリスを行ったり来たりで、両国で財産を増やしたのです。さらに、X-factorの放映権を獲得したりの快進撃でした。2009年のフォーブス誌が「アメリカのテレビ界で最も稼いでいる男性」のランキングを発表。1年間で67億の稼ぎで1位になってます。
2011年のサンデー・タイムズ紙が「英音楽界での長者番付」を発表。推定資産2億ポンド(約266億円)で6位にランクインするなど、実はとんでもない業界の億万長者だったのです。すごいオヤジだったのです。
サイモンとスーザン・ボイルの名シーン
このサイモンと出場者のやりとりの最高傑作をご紹介しておきます。ご存知の方も多いかと思いますが、イギリス版Got Talentの2009年の準優勝者のスーザン・ボイルとサイモンのやり取りです。
最初は全く気乗りしない態度のサイモン。会場全体もスーザンをちょっと小バカにした雰囲気でした。しかし、徐々に審査員も会場全体も変化していきます。サイモンらしい洒落たジョークもあり、感動もあります。
なお、この動画は日本語字幕もあり、英語のヒアリングの勉強にもなります。
まとめ
私がこのようなオーディション番組が大好きな理由は、作り物のドラマでなく「リアル」だからです。フィリピンでは今「The Voice Kids」の戦いがTVで放送されている真っ只中です。8〜14歳の少年少女が出場対象です。優勝者には、家(家具、家電品付き)と土地、高級車です。
2014年の優勝者はライカちゃんという少女で、両親の仕事はゴミ拾いでした。彼女と彼女の家族の人生をも変えてしまったのです。現実にオーディション番組で人生が大きく変わった人がたくさんいます。宝くじではない、実力でリアルに人生が変わる瞬間を見れるという点が、視聴者を惹きつけているようにも思えます。
今回、取り上げたのは日本では制作されていないオーディション番組です。これらのオーディション番組を何本か視聴するだけでも、英語の勉強になります。レ・ミゼラブル「夢やぶれて」じゃないですが、夢やぶれてもいいじゃないですか。悔いのない人生であれば。
みなさん、勇気を持って挑戦して世界で羽ばたいてください。
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この記事を書いた人
日本の大学を卒業後に、フランス、イギリス、アメリカを渡り歩き、気がつけばセブで生活をしている50代半ばのオッサンです。酒とビリヤードを愛する男。セブでは、日本人よりフィリピン人のほうが友達は多いです。ちょい悪オヤジになりきれない、か弱いオヤジ。今までの経験を通して、私らしい情報発信ができれば幸いです。