<実録>まさかアメリカで結婚?アメリカで挙げる結婚式の流れ〜準備・後編〜
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アメリカの結婚式や披露宴は日本と違い結婚する各カップルがやりたい事を尊重して自由に式を行うのが一般的です。けれど、自由の中にも多少の決まり事や慣習があります。今回は「アメリカで挙げる結婚式の流れ〜準備・前編〜」の続編です。
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前回の「アメリカで挙げる結婚式の流れ〜準備・前編〜」では、①プロポーズ〜⑤花嫁のドレス選びのステップをご紹介しました。今回は後編として、⑥〜⑨のステップについてご紹介します。
6.ゲストに招待状を送る
結婚式の場所と日付が決まったら、招待したいゲストを決めて招待状を送ります。慣習的には郵送でカードを送り、RSVP(参加の意向)を指定の日までに同封の封筒に入れて返送してもらう方法になります。
最近はメールで案内状を送ったり、二人の結婚式情報のためのウェブサイトを開設し、そこにRSVPをもらうパターンも増えつつあります。大体一ヶ月前にゲストの人数を確定して、ケータリング担当に報告します。
7.結婚式に向けて様々なアレンジを決める
結婚式やその後に開くパーティに向けて段取りや料理、音楽、花、フォトグラファー、リセプションのテーマやデザイン、司会者など細々した事柄を決めていきます。 Destination Weddingと言われる遠方で行う結婚式の場合は、現地のコーディネーターを雇い、現地でしかできないことを依頼します。
各テーブルの上に飾るデコレーションやゲストへの小さなギフトも手配します。アメリカではパッケージ型のパーティはあまり無く、各カップルが結婚式のミニスター(教会でいう神父の様な人)、料理を手掛けるケータリング会社、花をアレンジする会社、DJ・・・という風に全て自分たちで手配していきます。そのため全ての手配が完了するのに相当の時間を要します。更に、パーティで最初に踊るファースト・ダンスの練習も必要です。
ゲストが確定したら、テーブルの配置とゲストの席順を決めます。通常は両家親族のテーブルは新郎新婦から一番近い場所に配置します。そこから同僚関係、学生時代の友人と順次テーブルと席順を決めていきます。
その他、遠方のゲストのためにホテルを予めブロックし、予約が取れる様にアレンジして案内状を送ります。Destination Weddingの場合であれば、自分たちやゲストの宿泊先の手配も必要となります。
正直、凝り出すと際限がありません。加えて一つ一つの手配に細かな注意が必要で、この準備期間は最も頭を悩ますプロセスとなります。準備があまりにも大変なため、この間に最低一回は婚約カップルが大喧嘩をすると言われています。
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8.Bridal Shower(ブライダルシャワー)
結婚式の前に、新婦の友達が集まって女性のみで行うお祝いパーティを「Bridal Shower(ブライダルシャワー)」といいます。メイド ・オブ・オーナーとブライズ・メイドが中心となって手配をします。同じように新郎側も、男性の友人が集まってパーティを行います。これを「Bachelor's party(バチェラーズ・パーティー)」といいます。
ブライダルシャワーは、新婦によっては一緒に旅行に行くなど大掛かりなものもあれば、ブライズメイドの家でお茶会をするなど様々ですが、参加ゲストは新婦へのギフトを持ち寄って楽しくお祝いをします。
新郎新婦は、「Wedding Registry」または「Bridal Registry」といって自分たちが結婚祝いに欲しいギフトを予め選んでリストにしておきます。そのため、お祝いギフトはリストから選んで購入するシステムが通常です。しかし、最近ではギフトの代わりに、オンラインで新婚旅行や新居への資金を集めるなど、レジストリーのスタイルも様々なパターンが増えています。
9.リハーサル・ディナーの手配をする
結婚式の前日に両家親族とブライズメイドなどウェディングに関わる人たちが集まって食事をすることを「Rehearsal Dinner(リハーサル・ディナー)」といいます。この慣習は、教会で式のリハーサルを行った後にみんなで食事を行ったことが由来ですが、現在は教会で結婚を挙げないカップルもリハーサル・ディナーを主催して親族同士、顔を合わせの場とすることが多いです。
リハーサル・ディナーは、レストランの一部分を貸し切るなど和やかに行われます。そのため、結婚式に参加する家族や招待されたゲストは結婚式の前日までに現地に到着する必要があります。この時、新郎や新婦から感謝を述べるスピーチ、家族を代表した短いスピーチと乾杯が行われます。
最後に
これにて新郎と新婦の結婚式当日までの準備は終わりを告げます。通常の慣習として、結婚式の前夜は新郎と新婦は別々に宿泊先を手配し、結婚式当日のウェディングドレスお披露目まで会わない場合が多いです。次回はいよいよ結婚式当日編をお伝えします。
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この記事を書いた人
18歳での留学をきっかけに渡米しはや20+年。アメリカの州立大学を卒業後、ニューヨークに渡りアメリカ企業に勤める事14年。去年(やっと)結婚した後、旦那の転職によりサンフランシスコで新しい生活を始める。