留学先の寮ってどんな感じ?個室?相部屋?食事は付いてる?…欧米留学の寮のメリットと注意点
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留学中の滞在方法として、最近はホームステイだけではなく寮も人気です。渡航前にホストファミリー情報が送られてくるホームステイとは違い、寮の場合は所在地と滞在ルールが送られてくるのみ、ということも少なくありません。
この記事では、欧米留学での寮滞在について解説します。ぜひ、留学中の滞在先を決める参考にしてください。
ベールに包まれた寮

留学中の滞在先として、ホームステイと並んで人気なのが、寮滞在です。
自分のペースで生活したい
食事は自炊したい
友達をたくさん作りたい
という方に特に人気です。
多くの語学学校・大学のウェブサイトには寮の情報や写真が掲載されていますが、情報が少なく、いまいちイメージしづらいと感じることがほとんどです。
実際に、一言に「寮」と言っても、ハリーポッターに出てくるような歴史を感じる寮、最新設備が整った近代的な寮、普通の一軒家を改装したシェアハウスのような寮など、様々な寮があります。
留学を開始してから、「想像していた寮と違った」と戸惑わないために、まずは寮のタイプについて知りましょう。
寮のタイプ

大学内の学生寮
ハリーポッターに出てくるような、大勢の学生が滞在していて、食事も食堂で取れるタイプの寮です。部屋は相部屋、バスルームは共用となります。寮の管理をするスタッフが、同じ寮に滞在していることが多いです。
大学の敷地内にあり、基本的にはその大学に通う学生が滞在できますが、語学留学の場合でも、このような寮に滞在できる方法があります!
夏季は大学が休みになり、大学生も自宅へ帰るため、欧米の多くの大学では、寮も含めた大学施設を貸出し、そこで語学学校や教育期間がサマースクールを開催します。特に、中・高生を対象としたサマースクールが開催されることが多いですが、語学学校の中には夏季のみ大学の寮を借り、大人の学生向けに提供しているところもあります。
ここに参加すれば、ハリーポッターに出てくるような寮(イギリスに多い)に滞在したり、現地の大学生の生活を体験することができます。
語学学校の寮
語学学校が所有している寮で、その語学学校に通う生徒が滞在できます。
様々な部屋タイプがあることが多く、個室、相部屋、バス・トイレ付個室などから選べます。食事は含まれておらず、共用キッチンで自炊するか外食です。
スタッフが滞在している場合もありますが、多くは日中のみレセプションスタッフがおり、夜間はスタッフは滞在しません。そのため、滞在できるのは18歳以上からのことが多いです。
ビル一棟またはビルの数フロアを語学学校が所有し寮としているケースが多いですが、なかには、一軒家に複数人が滞在するシェアハウスのような寮もあります。
民間の学生寮
形態は語学学校の学生寮と同じですが、他の学校に通う学生も滞在しています。
語学学校の中には、こうした民間の学生寮と契約していて、留学生に斡旋するケースもあります。
寮滞在のメリット

留学生活を送る上で、寮滞在にはどんなメリットがあるのでしょうか?
代表的なものをピックアップしてみました。
通学時間を短縮できる
ホームステイの場合は、通学時間は公共交通機関を利用して30分以上のことが大半ですが、寮の場合は学校の敷地内もしくは学校から徒歩圏内のことが多く、通学時間が短縮できるのが、大きな魅力です。
友達を作りやすい、国際交流しやすい
寮に滞在しているのは、同じ学校に通う生徒であることがほとんどなので、共通の話題も多く、友達が作りやすいです。生活スケジュールも似ているので、一緒に出掛けたりもしやすいです。
また、様々な国から来ている生徒が滞在しているので、留学先の国だけでなく、他の国についての知識を深めることができます。
好きな食事が食べられる
大学以外の寮では自炊なので、その日の気分や体調に合わせて、自分が好きなものを食べられます。外食も気軽にできます。
自分のペースで生活できる
基本的に寮には門限はないので、外出先で突然予定を変更して帰りが遅くなっても問題ありません。
もちろん、他の寮滞在者に迷惑にならないよう騒音には注意する必要がありますが、シャワーや食事の時間も決まっていないので、自分の好きな時に好きなことができます。
洗濯も、ホームステイ先の場合は「週1回」などと決められていることが多いですが、寮では自分の好きな時に好きなだけ洗濯できます。
(大学の学生寮の場合や未成年が滞在する場合は例外で、門限や食事時間が決まっている場合が多いです。)
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寮に申込む際の注意点

寮に申込む際にはいくつかの注意点があります。
バス・トイレは男女でシェアの場合もある
相部屋の場合、部屋は男女別々ですが、バス・トイレは男女複数人でシェアする場合もあります。
数に限りがある
寮の部屋数には限りがあるので、半年先まで満室ということもざらです。例え短期間の留学でも、寮滞在を希望する場合は、半年以上前の早めの申込を心掛けましょう。
ホームステイに比べて高い
ホームステイは個室・食事付きですが、寮の料金には部屋の滞在費のみしか含まれていません。
個室に滞在する場合は料金も高くなります。「個室」を優先する場合は、ホームステイを選択した方が料金的には安いです。
寮滞在はホテルよりは安いですが、ホームステイよりは高いです。
別途諸経費が必要
寮の場合、「滞在先手配料+滞在料金」の他に、デポジット(保証金)とクリーニング費が別途必要です。
デポジットは退去時に部屋の破損等がなければ返金されることが多いです。
クリーニング費は、退去後の部屋の清掃費用なので返金はありません。
寝具のレンタル代が掛かるところもあります。洗濯がコインランドリー式の場合は、洗濯毎に支払いが必要です。
電気代・水道代・Wifi代は通常滞在料金に含まれています。
寮で快適に過ごすために

寮は自由度が高く、友達が作りやすい環境ではありますが、ずっと自室に閉じこもり誰とも話さないと、寮のメリットを享受できないばかりか、何か困ったことがあった時にトラブルに発展してしまうこともあります。
寮で楽しく快適に過ごすためのコツを心得ておきましょう。
ルールを確認し、守る
ホームステイに比べて自由度が高い寮滞在ですが、複数の人と同じ建物内で生活をするので、ルールももちろんあります。
各寮のルールは、渡航前もしくは入居時に寮スタッフから説明がありますので、必ずよく確認しましょう。
貴重品管理はしっかりと
リビングやキッチンなどの共用スペースはもちろんですが、例え自室であっても、貴重品を無造作に置いておくのは危険です。窓の外から貴重品が見えて窃盗に入られることも海外では少なくないです。「ちょっとトイレに行くだけ」でも、貴重品も持って移動するか、セーフティボックスを利用しましょう。セーフティボックスがない場合は、貴重品はスーツケースに入れて鍵を掛け、人目につかないようにしておきましょう。
使ったものはすぐ片付ける
キッチンで調理をした後は、できるだけすぐに片付けましょう。「食べた後少し休んでから」と思う気持ちは分かりますが、すぐにキッチンを使いたい人がいるかもしれません。次の人に気持ちよく使ってもらえるよう心掛けましょう。
冷蔵庫のものには名前を書く
複数の人が同じ食材を買ってくることもあります。どれが誰のものか分かるように、冷蔵庫に入れるものには大きく見やすく名前を書いておきましょう。調味料など長く使うものには、名前に加えて退去日を記載しておくのもお勧めです。「コレ、ずっと置いてあるけど誰の?」と思われることを防げます。
挨拶を忘れずに
キッチンやリビング、廊下で他の寮滞在者に会ったら挨拶を忘れずにしましょう。もし名前が分かれば、名前を付けて挨拶をすると、距離感がぐっと縮まります。
共用スペースでは、挨拶から始めて、積極的に色んな人に話しかけてみると、友達ができやすくなります。
困った時は、すぐ相談
住み始めたばかりだと、寮の家電や設備の使い方が分からないこともあるでしょう。そういう時は、他の寮滞在者に聞いてみましょう。会話のきっかけの一つにもなります。
寮の設備や住人のことで相談がある時は(洗濯機の調子が悪い、毎晩うるさい人がいるなど)、抱え込まずに、問題が小さいうちに、寮スタッフや学校スタッフに相談しましょう。
寮とホームステイ、どっちがおススメ?

寮とホームステイ、どちらがおススメかは、何を優先するかによります。
とにかく予算重視なのか、自分の時間を多く確保できる環境が優先なのか…留学生活においての優先順位を書き出して、どの滞在方法が自分に合っているのか考えてみてください。
<ホームステイ向きの方>
- 現地の文化・生活様式を学びたい
- 現地の言葉をたくさん使う環境がいい
- 予算重視
- 食事にこだわりがない、料理はあまりしたくない
<寮向きの方>
- 学校の近くに滞在したい
- 自分の時間を確保したい
- 自炊したい、料理が苦ではない
まとめ

留学の一番の目的は勉学や語学力の向上であっても、滞在先選びも留学生活の大事な項目の一つです。留学プランや予算と相談しながら、最適な滞在方法を決めてください。
留学中の寮滞在は、ホームステイと同じく、留学ならではの滞在方法です。様々な国出身の人と同じ屋根の下で生活する機会は、そうそうありません。複数回留学の機会があるなら、「今回はホームステイ、次回は寮」という風に、様々な滞在方法を体験するのもおススメです。
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