イタリアでも近年盛り上がる「旧正月」にまつわるエトセトラ

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近年、日本でも観光業を中心に意識する人が増えている「旧正月」。イタリアも同じで、特にミラノやローマには横浜や神戸・長崎のようなチャイナタウンもあるため、旧正月には、毎度まるでお正月が再び来たかのような盛り上がりを見せます。ここではそんなイタリアより、私たち日本人も知っておくべき、一風変わったイタリアの中の中国の風景をご紹介します。

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旧正月はイタリア語で何という?

旧正月はイタリア語で「Capodanno cinese(カポダンノ チネーゼ)」といいます。春節を意味するイタリア語「Festa di primavera(フェスタ ディ プリマヴェーラ)」も語感が素敵なため、よく用いられます。

イタリア人と旧正月

日本と同じで大半のイタリア人にとっては普通の1日です。ニュースや新聞で「今日は旧正月です」という報道はありますが、1日を通じて列島各地でイベントが行われるようなことはありません。

しかしながら、オリエンタルな雰囲気珍しいためか、日本でハロウィンを楽しむように、近年、異文化情緒を楽しむ人が急増。また観光立国である点や、中国人が多数暮らしている点からも、日本以上に重きを置く人が多いです。

余談ですが、写真でご紹介の通り「いのしし年」は日本独特の文化。イタリアの旧正月は中国式のため、いのしし年は「ぶた年」として祝われます。

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イタリア3大中華街の旧正月の様子

Via Paolo Sarpi(ミラノ)

ミラノにあるVia Paolo Sarpi(ヴィア パオロ サルピ/パオロ サルピ通り)は、イタリア最大の中華街。日本の横浜な神戸のような廟などの中国調の建物はないので、一見他のイタリアの風景と変わりませんが、よく見ると約1キロにわたって中国系のお店が連なっています。

旧正月に行われるパレード(La parata:ラ パラータ)は有名で、当日はイタリア各地からも多くの見物客が訪れます。

Esquilino(ローマ)

イタリアの首都 ローマのEsquilino(エスクイリーノ)地区も、中国人が多く滞在するエリア。首都ローマとだけあって、中国系以外の世界各国の移民も多く、1年を通じて独特のムードを漂わせています。

旧正月には、まさにここからローマいちの観光スポットPiazza Vittorio(ヴィットリオ広場)に向けて大パレードが行われ、盛り上がりは最高潮に!おなじみのイタリアを代表する史跡 名所群と、中華風パレードとの異色のコラボレーションは、かなり新鮮な光景として、多くの人の興味をそそります。

Prato(フィレンツェ近郊)

イタリア人に「中華街と言えば?」と聞くと多く名前が挙がる場所がフィレンツェ近郊の街「Prato(プラート)」です。プラートは元来、移民の多い地区だったのですが、1980年代後半から少しずつ中国人の割合が増え、いまでは約2万人、居住者の約10人に1人は中国人と言われるほどの一大中華街となりました。中心部は、訪れる度に「ここ、イタリアなの?」と驚かざるを得ない程。

現在、イタリアではミラノの次に中国人が多く住んでおり、旧正月の催しも盛大に行われるため、多くのイタリア人も観光地として訪れます。ちなみに、観光客にとっては、イタリア銘菓「ビスコッティ(Biscotti)」誕生の地としても有名。こちらも見逃せません。

まとめ

年を追うごとにどんどん規模が拡大しているイタリアでの旧正月イベント。ここ数年は餅やフォーチューンクッキー、旧正月カレンダーを配るレストランや旧正月をテーマにしたプログラムを流す子供向けチャンネルなども見かけるようになりました。次年度以降も、どのように進化を遂げるのか。今後も目が離せません。

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アメリカに1年、イタリアに2年住んでいます。お料理と旅行・美味しいものの食べ歩きが大好きです♡特に大好きなカフェやスイーツ、お土産を探すのが大好きなので、おすすめ情報をたくさん発信できたらと思います☆゚・:,

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