15世紀から続く!シンガポールの伝統文化「プラナカン」とは?
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シンガポールは中華系、マレー系、インド系と3つの民族を中心となっている多民族国家ですが、その他にも色々な民族が存在します。そのひとつに、15世紀後半頃に東南アジアに移住し根付いた中華系移民の末裔である「プラナカン」というグループがあり、その独自の文化が外国人にも人気となっています。そんなプラナカン文化とは一体どのようなものなのでしょうか?
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プラナカンとは?
プラナカンとは、15世紀後半頃から東南アジアに移住し根付いた中華系移民の末裔のことで「Nonya Baba(ニョニャ・ババ)」とも呼ばれています。ちなみにニョニャは女性、ババは男性を示します。プラナカンの人たちはマレーシアのペナン、マラッカにも多くみられます。
外見は普通の中華系とは変わらなく(中には中華系とマレー系のミックスの方もいます)、彼らの言語は中国語ではなく英語となっています。また苗字に「Kang(カン)」を使っている方が、プラナカン家系である人もいるようです。
View this post on InstagramThe A Listさん(@alistsg)がシェアした投稿 - 2018年 6月月10日午後9時05分PDT
人口の割合はかなり少数なので、シンガポールでは彼ら独自の文化の継承をとても重んじています。特に現在60代以降の世代の方は、経済成長が激しい1990年代のシンガポールに於いて文化の消滅を恐れ、継承活動をされていたのです。
現在でも1年に1度行われるプラナカン系が集まる交流パーティや歴史を伝えるギャラリー、博物館の設置など、多くの活動が定着し皆に尊ばれています。
プラナカン文化の特徴ある手仕事の数々
シンガポールの伝統文化「プラナカン」を体感できるスポット4選でもご紹介しておりますが、プラナカン博物館やネイル・ロード(Neil Rd.)、ブレア・ロード(Blair Rd.)周辺に行けば、伝統的なプラナカン文化を体感することができます。
View this post on InstagramErwin Atmadjajaさん(@eatmad1974)がシェアした投稿 - 2018年 6月月2日午前1時14分PDT
また、カトン地区(East Coast Road)にはプラナカン商品があるショップがいくつかあります。トールペインティングが施された可愛らしい食器やビビッドなデザインの中華系陶器、そしてアクセサリーなどたくさんの手仕事が生きたものがたくさんあり、シンガポールのお土産、そして自分用に欲しくなることでしょう。ビーズを張り巡らしてある靴などため息がでるほど美しいものです。
View this post on InstagramStarting a new piece #nyonya #peranakanculture #kebayanyonya
Elisa.Paperplayさん(@elisa.paperplay)がシェアした投稿 - 2018年 5月月10日午後7時31分PDT
昔、プラナカンの女性はバティックの布をサロンスカートにし、クバヤと呼ばれる上着を着てゴールドの繊細なデザインのブローチをつけ、そしてこの美しいシューズを履いてお出かけをしていたのです。今でもこのスタイルで結婚式に出席する方も多いのです。
View this post on Instagram20k intan bracelet bird . . #Peranakanjewellery #peranakanculture #babanyonya
Peranakan Handmade Product SGさん(@little_nyonya_batik)がシェアした投稿 - 2018年 4月月19日午後8時47分PDT
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絶品!プラナカン料理
View this post on InstagramFen.zさん(@fen.z)がシェアした投稿 - 2018年 6月月16日午後8時34分PDT
プラナカン文化のもう1つの特徴として、プラナカン料理も有名です。中には週末、マレーシアのマラッカまで足を運んでプラナカン料理を楽しむ人も多いほど。
そんなプラナカン料理は、いくつかの料理をご飯と一緒に楽しむスタイルです。スパイシーなチリと一緒に食べるプラナカン料理は本当に美味。アッサムというスパイシーな調味料を使った魚やエビをごはんにかけて食べるのがポピュラーです。
チリペーストがかかったオクラや、日本の味を思い出させるかのような野菜の煮物、チャプ・チャイなど、是非、プラナカン料理好きなシンガポール人と出かけてみてください。
文化を継承するために貢献する日本人も
そんな多くの人々に愛されているプラナカン文化も、世界の職人人口と同様、それを施す職人さんが少なくなってきているのです。そんな中、プラナカン文化に見せられた一人の日本人女性である田中寛子さんが、その役を買って出て継承活動を行っています。
田中さんは「世界最小ワンカットシードビーズ」を使った女性のプラナカンシューズに魅せられ、職人のもとで修業、そして今では数少ないプラナカンシューズの職人のひとりとなって活動をしています。
また最近では東京の銀座で展示会も行った精力的な田中さんは、このシューズを作成できるコースをシンガポールと東京で開催しています。一度クラスに参加して自分のプラナカンシューズを作成してみてはいかがでしょうか。
田中寛子さんのクラス(シンガポール)
- 会場:True Blue Space (プラナカン料理レストランの隣)
- 住所:51 Armenian Street Singapore 179941
- *プラナカン博物館の並びのショップハウス
東京のクラス詳細
- 会場:グランドパシフィック東京台場ホテル内
- 住所:〒135-8701 東京都港区台場2-6-1 グランドニッコー東京・台場 会議室
- *ゆりかもめ線台場駅から徒歩2分・駅連結
田中寛子さんウェブサイト
まとめ
以上、シンガポールの伝統文化「プラナカン」についてご紹介しました。
シンガポールの伝統文化「プラナカン」を体感できるスポット4選では、実際にプラナカン文化を体験できるおすすめスポットをご紹介しています。合わせてチェックしてみてください。
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この記事を書いた人
20年近く海外勤務生活。中でも東南アジア、シンガポールに長く滞在。好きなことは旅行、ヨガ、そして様々な場所に出現する猫を撮り続けること。