日本よりも多い?アメリカで販売されている豆腐の種類13選

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豆腐や大豆の加工品は、低カロリー、高たんぱく、コレステロールの心配がないヘルシーな食品として、アメリカでも人気が高まっています。アジア系スーパーでなくても、普通のアメリカ人向けスーパーにも「Tofu」と書いて売っているので「Tofuを全く知らない」という人は滅多にいないほど認知度は高いです。またアメリカには中華系の移民が多いため、中国や台湾の大豆加工食品もたくさん入ってきています。そのため、豆腐の種類もむしろ日本のスーパーより多いです。ここでは、アメリカで販売されている主な豆腐の種類をご紹介します。

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豆腐は英語で「Soybean curd」ですが、アメリカのスーパーでは普通に「Tofu」と書かれて販売されています。

アメリカの豆腐は製法が日本と異なり、完全滅菌法で作られ、しっかり密閉されて売られているので、保存料が入っていなくても賞味期限が日本より長いことが多く、だいたい買ってから1ヶ月から2ヶ月くらい賞味期限があるのが特徴です。

アメリカでは近年、肉や魚を食べないベジタリアン増えていることもあり、良質なたんぱく質、植物性脂肪に加えて、ビタミン、ミネラルが取れる豆腐はベジタリアンレストランでは必須のアイテムです。

肉の代用品としてさまざまな料理に使われていることもあり、硬さや風味など、日本よりも多様な種類の豆腐が販売されています。それでは、実際にどのような種類があるのかご紹介していきます。

Silken Tofu(Soft Tofu)

日本の絹ごし豆腐に相当するのがこのSilken Tofuです。そのため「Japanese style tofu」と呼ばれたりもします。

水分量が多くて、クリーミーな食感のため、醤油をかけてそのまま食べる人もいますが、アメリカではスムージーに入れたり、これでティラミスやプリンを作ったり、お菓子作りに利用されています。

豆腐のチーズケーキやマフィンを作るにはこれがベストです。牛乳の代わりのように使えます。

Cotton Tofu

Cotton Tofuは、日本の木綿豆腐のことです。豆腐ステーキ、豆腐ナゲットなどに利用されています。

Medium Firm Tofu

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#ファインダー越しの私の世界

Yutakan @ Las Vegasさん(@japangelito)がシェアした投稿 - 2017年11月月23日午前11時58分PST

Medium Firmとは「中くらいの硬さ」という意味ですが、中国の絹ごし豆腐に相当するのがこちらのようです。こちらも、やはり柔らかくはありますが、崩れにくいため、みそ汁やスープに入れたり、冷ややっこ(Cold Tofu)に使うのに適しています。

Firm

日本では絹ごし豆腐を水切りしてから、焼いて豆腐ステーキにしたりしますが、アメリカでは水切りという作業を行わない、もしくは知らない人が多いので、豆腐をフライパンで焼くときは豆腐が欠けたりしないように、この「Firm(硬め)」の豆腐を買う人が多いようです。

強火でさっと炒めたり(stir fry)、フライパンでこんがり焼く(pan fry、bake)のに適しています。マーボー豆腐を作るのもこれがおすすめです。スクランブルエッグのようにかき混ぜながら焼いて、Tofu scrambleを作るのにも、この豆腐が最適なようです。

卵を食べないベジタリアン(ヴィーガン)の方はターメックとこの豆腐を炒めて、豆腐スクランブルを卵に見立てたりしています。

また、角切りにしてサラダに乗せて、リコッタチーズやモッツレアチーズの代わりとしても使えます。

Extra Firm

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Favorite Tofu #nasoyatofu #extrafirmtofu #vegan

Joannさん(@chickadee1016)がシェアした投稿 - 2018年 4月月20日午前6時57分PDT

Extra Firmは「Extra(さらに)」「Firm(硬い)」豆腐なので、煮ても焼いても揚げても崩れにくいです。自宅でバーベキューするときに焼いたり、豆腐のフライドポテト風素揚げなど、大胆に料理したいときにおすすめです。

Super Firm

Super Firmは文字どおり「超硬い豆腐」で、真空パックに入って売られていることが多いです。すごく硬いため、水分量が他の豆腐よりかなり少なく、その分高たんぱくで、見かけもチーズのような感じで濃縮しています。すぐに火が通るため、急いで料理しなければいけないときなどに便利です。

運動量が多いベジタリアンで、たんぱく質を取り入れたいという人はこれをスライスして、軽く焼いて、塩を振ってそのまま食べています。筆者は硬さを生かし、スライサーで糸状に切ってスープに入れたり、角切りにして肉の代わりに炒飯に入れたりします。

Tofu Skin(Beans Curd Skin)

Tofu Skinは、日本の湯葉のことで「Tofu Skin(豆腐皮)」と中国語表記でパッケージに書かれていることが多いです。日本産なら普通に「Yuba(湯葉)」と書いてあります。

中国産、アメリカ産の物の方が大容量で安いですが、その分味や見かけも少し荒い感じがします。全然湯葉とは言えないものも湯葉と書いて売られていたりするのでよく見て買ってください。

水で戻して、お肉の代わりに炒め物などに入れるとおいしいです。餃子の皮のように、具を包んで揚げる人もいます。

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Freeze Dried Tofu(Koya Tofu, Kohya Tofu)

日本の高野豆腐はアメリカでは「Freeze Dried Tofu(フリーズドライされた豆腐)」といいます。アメリカ人の高野豆腐の使い方を調べてみると、日本人のように水で戻してから出汁で煮るようなことはせず、水で戻したあと、下味をつけて衣をつけて揚げて豆腐ナゲットを作るのがポピュラーなようです。

その他にも、フードプロセッサーですり潰し粗目の粉にして、パン粉の代わりに使ったり、それを水で戻してベジタリアンミートボールを作ったり、トマトソースにミンチの代わりに入れたりして使っているのには感心しました。

アメリカでは、ベジタリアン用のソイプロテイン「TVP(Textured Vegetable Protein, Soy protein)」というものを挽肉の代わりに使っている人が多いのですが、高野豆腐を細かくしたらTVPのように使えるということに気が付きませんでした。

日本ではTVPが手に入りにくいため、皆さんも一度高野豆腐でベジタリアンミートボールやミートソース作りに挑戦してみて下さい。ちなみに、TSP(Textured Soy Protein)というのも売っていて同じように肉ミンチの代わりに使えます。

TVPかTSPどちらを使うかは味が微妙に異なるため、アメリカに来てから両方買って試してみるといいでしょう。どちらも安価で、高たんぱくで、肉と違い保存が効くので便利です。

Okara(Soy pulp, Soya pulp)

Soy milk(豆乳)を自分で作るベジタリアンも多いアメリカでは、おから(豆乳の搾りかす)は入手しやすく、日本の寿司(Sushi)と同様に「Okara」いう英語になっているので、Okaraでも通じます。

ただ、日本人のように炊いたり、卯の花にしたりするのは難しいためか、おからをお菓子作りに利用したり、おからでチキンナゲット風おからナゲットを作ったり、お肉と混ぜてミートボールなどにしたりしている人が多いです。マッシュポテトやポテトサラダに混ぜているベジタリアンも多いです。

ちなみに、筆者のアメリカ人の友人はタコ焼き機でミートボールを作っていました。このように、斬新ですがナイスなアイデアも多いのがアメリカ流日本食だと思います。たこ焼き機・たい焼き機は、アメリカのアマゾンでも、アジアンスーパーでも普通に買えます。

Five Spice Firm Tofu(Five Spice Pressed Tofu)

Five Spice Firm Tofuは、中国・台湾では一般的な押し豆腐です。Dried Tofuと書いてあることがほとんどですが、5つのスパイスを混ぜた五香粉で軽く味付けされているので「Marinated Tofu」と書いてあることもあります。いずれにしても、五香豆干と印字されているのでわかると思います。

筆者個人的には中国産より台湾産の方が、スパイスが控えめで豆腐本来の味を楽しめるので好きです。見かけは、外は燻製にされたような茶色い色で、中は豆腐なので白いです。真空パックで通常ブロックに分けられて売っています。

表面にだけ保存のためにスパイスが使われていますが、塩味もなく、全然気にならない程度の良い香りがします。普通の豆腐のように水切りが要らないので、すごく便利です。

そのまま角切りにして食べてもおいしいですが、細かく刻んでミンチの代わりにパスタや煮込み料理に入れたり、炊き込みご飯の具にしたり、薄くスライスして肉の代わりに野菜炒めや焼き飯に入れてもおいしいです。

台湾では「タオ」という道教を実践する人が多く菜食主義者が多いので、この押し豆腐は毎日のように食べている人も多く、アメリカでもベジタリアンにとって人気で使いやすい食材のようです。

Smoked Tofu

Smoked Tofuは豆腐の燻製です。豆腐コーナーではなく、発酵食品としてチーズのコーナーに置いてあることも多いです。

ヘルシー志向のスーパーマーケット(Trader Joes、Whole Foodsなど)でたまに見かけますが、家庭用の燻製機を持っている人もアメリカ人には多いので、家で豆腐の燻製を作っている方もいます。

味は、本当にスモークチーズより少し軽い口当たりですが、ビールやワインに合いそうなクリーミーで濃厚な味です。見かけは上記で紹介したFive Spice Tofuに似ていますが、ブロックに分けられておらず、大きな豆腐の塊といった感じです。

YouTube

この動画では、ビーガン巻き寿司を作るのに豆腐の燻製を利用しています。

Seitan

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BBQ seitan. Tastes like a McRib, so meat-ish flavor lol. #seitan #bbq #food

Mark Santapagaさん(@santa1191)がシェアした投稿 - 2018年 5月月18日午後8時07分PDT

セイタンは豆腐の種類ではありませんが、豆腐・大豆加工食品と同様、よく肉の代用食として使われているのでここで紹介します。

アメリカの多くのベジタリアンレストランではセイタンを肉の代わりに使っている料理を見かけます。味付けもしっかりしていて肉に見せかけて調理してあるのと、弾力もあるので食べ応えがあります。

セイタンは元々日本のマクロビダイエットから生まれたもので、主原料は小麦粉に含まれるグルテン(たんぱく質の一種)で、身近なものでは生麩などもセイタンの一種です。

小麦粉のグルテンは昔から日本の菜食主義仏教徒の間では重要なたんぱく源として取り入れられていましたが、その知恵が生かされ、アメリカでは大豆加工ミート(ベジタリアンミート)、ベジタリアンバーガー、その他の肉の代用品など、色んなものに肉に近い触感を作るために利用されています。

グルテンフリーダイエットがアメリカでも日本でも人気を集めている中、グルテンは避ける人も多いですが、グルテンアレルギーじゃないベジタリアンなら積極的に取り入れている植物系高たんぱく食品、それがセイタンなのです。

グルテンフリーダイエットはセレブが取り入れたため、みんなが真似しだしましたが、アレルギーじゃない人にとってはむしろ良質なたんぱく源です。積極的に取り入れましょう。

Vegetarian hum(Vegetarian meat)

こちらも豆腐ではありませんが、肉の代用食として使われているので合わせて紹介します。

ベジタリアンハム、もしくはベジタリアンミートと書かれて、大きなソーセージのような形で冷凍して売られています。(原材料が大豆や小麦のため生だと日持ちしないためだと思います。)

そのまま焼いても、本当にハムのような味でおいしいですし、ベジタリアンの人はチャーハンやベジタリアンバーガーを作るときに利用しています。

筆者は飛行機でいつもベジタリアンミールを希望して乗るのですが、機内食でも豆腐と共に、このベジタリアンミートが入っていることがあります。

まとめ

以上、アメリカで販売されている豆腐の種類をご紹介しました。これからアメリカで豆腐を購入しようとしている方の参考になれば幸いです。次回、アメリカの料理で使われている豆腐料理のレシピをご紹介します。

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japanesegirlaimon
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大学卒業後、イギリス・ケンブリッジへ二年間、語学留学をしました。帰国後は外資系の会社でワインコンサルタントをしていました。その時、出張先でアメリカ人の今の旦那と出会い、26歳でカリフォルニア、サン・ホセで結婚し、移住しました。

https://www.yogacatwine.page/

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