高地ドイツ語と低地ドイツ語の違いとは?ドイツ語に関するアレコレ

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ドイツ語はドイツだけではなく、その他のヨーロッパ諸国でもよく目にすることがあるのをご存知ですか?一般的に「ドイツ語」と言ってもエリアによって「高地ドイツ語」と「低地ドイツ語」で分かれている他にも、地方独特の方言などもあります。また、ドイツ語を勉強していると、なぜかフランス語に似たような発音を持つことに気付くかもしれません。そんな「ドイツ語」とは一体どんな言語なのでしょうか?ここでは、ドイツ語に関するアレコレをご紹介します。

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ヨーロッパで広く使われているドイツ語

ドイツ語はドイツだけではなくオーストリアとスイス、リヒテンシュタインでも使用されており、ベルギーやオランダ、ルクセンブルクでもドイツ語はひとつの公用語とされています。ヨーロッパの国々で旅行する際、標識などに「de」と表記されているのはドイツ語です。

ドイツ語は、高地ドイツ語と低地ドイツ語の2種類に分類されます。低地ドイツ語はドイツ北部及び西部、または東部で使われており、高地ドイツ語はドイツ中部と南部を中心で話されています。

南部のドイツ国土はアルプスに近づき、標高が上がることから「高地」と命名されています。

ドイツ語の標準語とは?

一般的にベルリンで話されているドイツ語が標準ドイツ語だとされていますが、ベルリン以外にも、西部のノルトライン・フェストファーレン州などで話されるドイツ語も標準語だと言われています。

さらに北側のニーダーザクセン州に入ると、北部地方特有の方言が多く使われるため、些細ななまりがあるドイツ語だとされています。

高地ドイツ語はドイツ南部で話されているため、バイエルン方言とも間違われがちです。実際に、バイエルン方言は独特な発音や言葉遣いがあるため、一般的なドイツ語力ではあまり理解できない方言だと言われています。

高地ドイツ語と低地ドイツ語の違い

高地ドイツ語と低地ドイツ語の違いは主に発音にあります。言葉遣いは州ごとによってそれぞれですが、統一した発音の違いがあります。

例えば一番典型的な例は「R」の発音です。高地ドイツ語では「R」を巻き舌で発音します。ミュンヘンやオーストリアの人と話せば、巻き舌だらけの発音が聞こえます。

それに対して、低地ドイツ語の「R」の発音は巻き舌ではなく、フランス語の「R」音のように、水でうがいする際に出すような発音になります。ちなみに、筆者は常にのどの奥にうがい水を小さく一口含んで、飲み込まずに「R」の発音を練習するという方法を実践しました。

昔、ドイツ語の「R」の発音にはこのような違いがなかったようで、おしゃれなフランス語に憧れたドイツ人が、自らドイツ語の「R」の発音を変えた、という逸話もあります。

「R」の発音の違いをメインに、低地ドイツ語はおしゃれで正しいとされるようになりましたが、バイエルン地方など、一部の地域では、それを変えずにいました。それが原因で「R」を巻き舌だと発音する南部のドイツ語はダサいと笑われる時代もあったよう

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ドイツ人にも方言のコンプレックスがある?

ドイツ語は大まかに高地ドイツ語と低地ドイツ語に分かれていますが、地域ごとに使われる方言もまたあります。例えばバイエルン方言はそのひとつとして挙げられます。

筆者は以前ルール工業地域で生活したことがありますが、そのとき、先祖からルール地方で暮らしていたドイツの友人に「ルール地方の方言を教えて」と頼んだら「恥かしすぎるから言いたくない」と拒まれました。地域の方言を話すと、その地域独特なイメージが出るのが理由です。

このように、実際には微妙な違いがあるにも関わらず、ドイツ人はみなしっかりとした標準ドイツ語を話します。例えバイエルン方言のような有名な方言でも、ミュンヘンなどではあまり話されていないのです。

外国人のドイツ語のなまり

外国人にもドイツ語を話すときのなまりがあり、場合によって人のなまりから出身地域まで一発でわかるときもあります。

英語圏出身の人は「R」の発音をいつも英語の「R」だと間違えます。中国出身の人は「R」の発音を「Ha」としていることが多いです。また、アラブ系の出身の人は「ch」の発音を「シュ」と発音します(正確には「ヒ」)。

日本人の場合「R」の発音を「ル」だと発音することが非常に多いです。また、単語の中の「R」の部分だけ極力発音を抑え、標準ドイツ語を真似しようとする人もいました。

まとめ

以上、ドイツ語に関するアレコレをご紹介しました。

筆者はドイツで長年暮らしてきて、ドイツ語を話す習慣を身につけました。しかし、久々に英語を話したら「フランス語もできるの?」とよく聞かれます。それがきっかけで、筆者は使い慣れたドイツ語だけではなく、フランス語にも興味を持つようになりました。言語のかすかなつながりや些細な違いというのは本当に不思議とも感じます。

冠詞の変化より語順を優先!難解なドイツ語を習得する裏ワザ5選では、ドイツ語学習のコツをご紹介していますので、ドイツ語学習者の方は是非チェックしてみてください!

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この記事を書いた人

Sissi
Sissi

Sissiと書いてシシーです。ドイツ・ミュンヘン在住の文系大学院生です。大学時代のドイツ留学でドイツでの学生生活に憧れ、大学卒業直後に渡独。ドイツ語力ゼロからドイツ語試験合格までの一年間の語学留学生活を経て、大学院生になりました。カフェで勉強するのが大好きで、ファッションやメイクも大好きです!ドイツの現地の情報が分からずに困ってる方に向けて、生活情報や学生情報などをたくさんお届けしていきます!

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