アイルランド発祥の伝統的なニット「アランセーター」とは?
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アイルランド本土西側に位置する3つの島からなる「アラン諸島」で生まれたアランセーターをご存知でしょうか?元々は地元の漁師のために作られたこのセーターですが、今や世界的に定番のファッションアイテムとして多くの人たちに愛されています。ここでは、そんなアランセーターについてご紹介します。
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アランセーターとは?
View this post on InstagramPerfect for Spring. #AranKnitwear in a modern context.
Irish Handcrafts of Limerickさん(@irishhandcraftsoflimerick)がシェアした投稿 - 2月 11, 2018 at 2:18午前 PST
アイルランドのアラン諸島を発祥としている。フィッシャーマンズセーターのひとつで、縄状の独特の編み込みとハニカムなどの模様が特徴。アラン諸島では、昔から漁業が主な産業だったため、防水と防寒を目的としてアランセーターは誕生した。古くから仕事着としてはもちろん、普段着としても着用されていた。縄状の編み方は、漁に使うロープや命綱を指しており、大漁など様々な願いが込められている。そして、その模様は家によって違っていて、遭難死の際の個人識別と家紋のような意味合いもあった。
- wikipedia:セーター
アランセーターの起源
アランセーターがいつ誕生したのかについては、現在でも不明なようで、網模様がケルト人の結び模様に類似していることから、実はその起源はかなり古いという説もあります。
オリジナルのアランセーターの色は、染色されていない羊毛のクリーム色(undyed cream-coloured)、ケーブルニット:漁師の網模様(Cable pattern)で、また、セーターに施された模様には、スピリチュアルな意味が込められています。
- 梯子(Ladder):諸島が一体となり一緒に働く
- 生命の木(Tree of Life):家族・集団・祖先
- ダイヤ(Diamond):将来の富への希望
また、元々は手編み(hand-knit)で作られてましたが、現在では機械生産がメインとなっております。
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アランセーターの繁栄
View this post on InstagramWendy's Quilts and Moreさん(@wendysquiltsandmore)がシェアした投稿 - 4月 22, 2016 at 2:23午後 PDT
1950年にファッション雑誌のヴォーグで取り上げられたことによって一躍世界的に有名になり、アメリカ向けの輸出が始まります。1960年にはアイルランドの複数の島にいる手編職人(knitter)全員を狩りだしても、人手不足となる程売れたそうです。1970年代初頭には日本でも大流行しました。
元々漁師が過酷な漁作業で使用していたこともあって、デザインのみならず、高い防寒性もあって今でも多くの人々に愛され続けております。
セーターに関する豆知識
イギリス英語で「セーター」は「Jumper」を指します。そのため「アランセーター」は「Aran Jumper」となりますので、購入の際は注意しましょう。ちなみに、アメリカ英語でしたら「セーター」は「Sweater」でOKです。
まとめ
以上、ここでは簡単ではございますが、アイルランド・アラン諸島で生まれた伝統的なニット「アランセーター」に関する基礎知識をご紹介しました。ファッションに興味のある方はもちろん、アイルランドに滞在している方の豆知識情報としてお役に立てば幸いです。
この記事以外にも、アイルランドのワーキングホリデービザの申請方法を解説している記事や、ダブリンでおすすめの語学学校をご紹介している記事など、アイルランドに関する記事も多数ありますので、是非チェックしてみてくださいね!
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この記事を書いた人
語学遊学を目的にドイツへ。ケルン大学入学、かろうじて卒業後、ドーバー海峡を越え、渡英、現在に至る。日本とドイツから見たイギリスについて、皆様に役立つ情報をお伝えできればと思います。