大事なのはコミュニケーション能力!外国語を使う仕事をする際に最も大切なこと
12018
View
スポンサーリンク
日本でも英語ができるようにと、さまざまな大学や企業で英語に力を入れているところが増えてきています。しかし、海外、日本において多くの外国人と関わってきた筆者が感じたことは「語学力よりもコミュニケーション能力が重要」ということです。今回は、実際にあった出来事を元に、なぜ語学力よりもコミュニケーション能力が重要なのかについて、考えていきます。
スポンサーリンク
フランスで開催されたイベントで語学のできる日本人を探した結果
フランスで開催された、とある日本のカルチャーセンターの日本文化に関するイベントにて、ボランティアスタッフをしてくれる日本人留学生を探すことになり、Facebookで募集をかけたところ、2人の日本人留学生の方から連絡が来ました。
以前の記事どれくらい勉強すれば外国語をマスターできるの?語学力の向上と学習時間の関係性でもご紹介した、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)の語学力レベルでは、1人はA2で、もう1人はC1です。
A2と言えば「学習を継続中の者(初級者)」で、C1と言えば「優れた言語運用能力を有する者(上級レベル)」です。
さて、私はどちらの学生にこの仕事をお願いしたと思いますか?
いくら語学力があっても・・・
恐らく、語学力で考えればC1の方にお願いしたと思うかもしれません。しかし、実際この仕事をお願いしたのはA2レベルの方でした。
C1レベルの方から来たメッセージには冒頭文がなく「応募していたボランティアに興味がある。担当者を紹介してください。語学レベルはC1です」といった内容でした。
実は、この方には以前にも別のイベントでお会いしたことがありましたが、その際にも時間厳守とあっても時間も守らない、規則があるのに、その規則を全く守ろうとしないと、自分勝手な行動が目に余りました。
やはり、ボランティアにしても一応仕事であるため、これでは円滑なコミュニケーションができないと判断しました。
このような仕事では「礼儀」はもちろんですが「日本人としての日本語の綺麗さ」が非常に重要になります。
スポンサーリンク
一緒に仕事をするのは外国人と日本人
なぜ日本語が重要なのか、それは、語学を使う仕事の場合、片方は外国人ですが、もう片方は日本人のことが多いからです。
今回も、日本のTV局関連企業が主催のイベントと告知しているとおり、雇用者は日本の企業。つまり日本人なのです。また、日本の文化紹介ということで、日本人の方に付いて、外国人向けに外国語で日本の文化を説明するのが仕事になります。
その場合なにが重要か?となると、日本語及び日本文化に関する理解になるのです。
重要なのは語学力ではなくコミュニケーション能力
ただ、いくら日本語が重要とは言え、本当にA2レベルで良いのか?と思われるかもしれません。
しかし、彼のコミュニケーション能力はかなりのレベルでした。大学生の男性の方でしたが、言葉遣いがあまり今の若者っぽくなく、きちんとしており、且つ、とても人懐っこいところがあり、イベントに参加していた日本人の年配の女性の方々に大変人気がありました。やはり、親しみのある人のほうが一緒にいて安心できます。
また、彼は決して十分な語学力ではなかったものの、なぜか外国の方にも、きちんと対応をしているのです。彼の姿を見て、元々の語学力ではなく、コミュニケーション能力が重要だと実感したのでした。
まとめ
海外で仕事をする上で、やはり語学力は大事です。全くできなければ、それはそれで困ります。しかし、自分が分かる限りの語学力で相手ときちんとコミュニケーションが取れるということは、とても大事なことです。
そして、語学を使う仕事では、複数の国の方と一緒に仕事をすることが多いので、やはりきちんとした日本語、そして日本文化、習慣の理解というのが大事になってきます。
スポンサーリンク
短期留学でTOEIC300点アップ!
留学エージェントの勤務経験者が「短期留学でもTOEIC300点UP!語学学校の効果を高める秘訣」についてeBookで全て公開しました。
- 語学留学を成功させる方法
- 語学学校の仕組み
- 日本でやるべき準備
- 留学生活で使える英語
- 日本でやれる英語の勉強方法
これらの情報を期間限定で無料でプレンゼントしています。
仕事の人気記事
この記事に関するキーワード
この記事を書いた人
12歳からフランス、イギリス、イタリアに留学し、語学留学、大学留学、大学院留学、と様々な留学を経験。ロンドンの語学学校に務めた後、現在はフランスの大学院で語学学習についての博士論文を書いています。
http://ameblo.jp/vindalsace/