スペインで弁護士を探すときってどうすればいい?スペインの弁護士事情
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スペインで居住許可や労働ビザ、結婚、事実婚などの手続きをする場合、弁護士抜きではなかなか難しいのが現状です。今回は筆者の体験談をもとに、スペインで弁護士を探すときのポイントや注意点などをお伝えいたします。
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スペインで弁護士を探すときのポイント
インターネットで簡単に探せると思っていた筆者ですが、自分の住む街を入力してヒットした弁護士事務所なのに、全く違う地域の弁護士だったりすることも多々ありました。
居住許可などの手続きは地域によって法律が違うので、地元の弁護士で、かつコネがある、その分野が得意の弁護士がおすすめです。スペインでは弁護士は日本より身近な存在のようで「弁護士紹介して!」と身近な人に聞けば、誰でも1人は知っています。
しかし、自分の頼みたいケースを得意としているかどうかは疑問です。筆者は外国人でこちらの居住許可を取った人や市役所など公的機関に自分の事情を説明して、どこで自分の要望に応えてくれそうな弁護士を紹介してもらえるか、聞きまくりました。
弁護士報酬が一律ではない?
スペインでは日本のように弁護士報酬が一律でないようで、同じ内容でも500ユーロの場合もあれば150ユーロの場合もありました。また弁護士バッチをつけているわけではないので、司法書士や行政書士のような立場であっても「私は弁護士です」と言われれば信じるしかないのが現状です。
筆者はアフリカなどから来た移民に居住権を与える、比較的弱者相手の弁護士から、市役所などで紹介されたオフィスを構えている弁護士ともやりとりしましたが、果たして彼らの資格がどんな資格なのか、確認のしようがありませんでした。
最も、きちんと金額や相手の資格を確認するのは常識的なことですが、失礼にあたらないよう、うまく聞き出す、紹介者に確認するなどの小細工も必要です。何しろ、どこまでやってもらえるのかは、相手の気分次第の部分もあるようです。
消費者至上主義に慣れている現代の日本人にはストレスになるかもしれませんが、こちらではサービスを提供する側が偉いと思っているので「ありがとうございます」と言うのは客の方なのだと、理解しておく必要があります。
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スペインの弁護士はルーズ?弁護士との付き合い方
個人差はあるようですが、筆者がこれまで会った弁護士のみなさまはとにかく時間にルーズ。必ず、待ち合わせには1時間は遅れてきます。必要書類を何度も間違えたり、クライアントの状況を確認しないで行動したりと、3か月で解決すると言われたケースも8か月たった今でもまだ完了していません。
待ち合わせの際、自分が疲れないよう、カフェでのんびりするぐらいの気持ちで赴きましょう。相手の事務所に行く場合、不便な場所もあり交通費もバカになりません。日本で弁護士に相談すれば1時間1万円、こちらでは、高い弁護士でも50ユーロ。相談は無料の弁護士もたくさんいます。
ただ、値段が高い弁護士がいいとは限らず、見るからに信用できない弁護士が意外なコネを持っていたり、無理なケースでも成立させてくれる場合もあるので、確実な答えがないのが現状です。
まとめ
想定以上の出費が発生してしまったり、弁護士の判断ミスが多く時間がかかったりするので、現地で商売をやっているスペイン人、アルゼンチン人、モロッコ人など数人に意見を聞いてみたところ「ここでは弁護士がいい加減なのは、当たり前。時間にもルーズだし、二度手間になったり、スムーズに行かないのも普通。後から予定外の請求がきたりすることもある。」という答えがそれぞれから返ってきました。
時間厳守で約束を守ることを大事にしている日本人には、ストレスな現状ですが、彼らが仕事を全くしないかと言えばそうではなく、完璧ではないだけです。
また、日本だったら「これは無理です」と突っぱねがちな案件も、なんとかしようとしてくれる情の深い一面があるのも事実。クライアントと言う立場ではなく、人間対人間のつきあいなのだと、理解しつつ、相手任せにしないである程度は自分の状況も理解することも必要です。
スペイン語が堪能な方はまず自分である程度の流れをつかむ方が全体的な状況を把握できて、物事もスムーズに進むかもしれません。
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この記事を書いた人
スペインに親子留学をしたのがきっかけで、移住することに。1年近くいるのに、適当なスペイン語しか話せていません。それでも、スペインのいい加減なお国柄を最大限に利用して、楽しく自分らしく暮らしています。