日本で台湾の大学へ留学するために通う「中国語塾」とは?
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台湾の大学に入学する方法は大きく分けて2つあります。1つは日本にある台湾への留学をするための中国語塾で一定の時間数を学んで、入学を申請する方法。もう1つは台湾にある語学学校で学び、大学へ申請する方法です。筆者自身は、1つ目の日本の中国語塾で学び、今の大学に入学しました。なので、ここでは主に筆者の体験談を元に日本で中国語塾に通い台湾の大学に進学する方法をお伝えします。
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中国語塾での勉強時間数で入学できる大学のレベルが決まる
大学へ進学する第一条件は上記に書いた通り、中国語塾での勉強時間数です。大きく分けて800時間、1200時間、1500時間と分けられており、その時間数に応じて入学できる大学のレベルが変わっていきます。それぞれ800時間で中堅私立大学、1200時間で中堅国立大学、1500時間で難関国立大学へ入学できる資格が付与されます。
筆者は1500時間勉強しましたが、高校2年生の2月から塾に通い始めて、週3の頻度で夜に塾へ通い、長期休みや卒業後は昼夜で塾に通う生活をしていました。
申請に必要なものと注意点
筆者は高校を卒業後の4月中旬に台湾の大学への申請を行いました。準備するものは、高校での成績、英語の成績、留学計画書、自伝の3つと、学生ビザなどの各種書類です。
多くの人が留学計画書の作成でつまずきます。日本のAO入試と同じぐらいの内容と量をすべて中国語に訳さなくてはいけないので、専門的な単語や計画書を書くための学術的な文法なども勉強しなくてはいけません。すべて書き終えるのに、大体1ヶ月、塾での勉強と並行して塾の先生方と共同で仕上げていきます。
また、専攻によってそのほかにも提出するものがあります。筆者の専攻は公共行政なので、ボランティア活動の経験を英語で書いて提出しました。
学校にもよりますが、これらの提出物をすべて提出した後、6月中旬に学校から合否が発表されます。ちなみに大学への申請は5校一緒に申請できるので、よほどのことがない限りどこかの大学には合格できます。
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台湾の語学学校に通い大学入学を目指す場合
もう1つの方法である、台湾の語学学校に通い大学進学を目指す方法についてですが、一番有名なのは、台北にある国立師範大学の語学学校に入学するのが一般的なようです。そこで一年間中国語を学び、大学への申請を行います。提出する書類などは大体上記の塾での提出物と同じです。
また、僑生(チヤオセン)と呼ばれる、ご両親、それかそのどちらかが台湾人、または中国人の場合は、独自で大学に申請することができます。30校ほど選べるらしいですが、第一志望に入学することはとても難しいです。
まとめ
いかがでしょうか?塾と語学学校のメリットは下記の通りになります。
中国語塾
メリット
- 日本で中国語を学ぶことができる
- 高校に通いながら塾に通えるので、大学への入学のためにかかる時間が省略できる
- 塾からの特別推薦などで、比較的簡単に難関大学へ入学できる
デメリット
- 学費が高い(時間数によって変更有。約80万〜120万円)
- プロの先生が少ない。ほとんどはアルバイトの台湾、中国人の先生方
台湾の語学学校
メリット
- 中国語の成長が段違いに早い
- 学費が安い(1年で約20万円)
- プロの先生方が教えてくれる
デメリット
- 大学入学するまでに最低1年必要。日本での浪人みたいな生活になる
- 入学への手続きをすべて自分でしなくてはいけない
台湾の大学へ留学を検討されている方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
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