長期滞在者は必須!スペイン在住の外国人向けの居住許可証「NIE(ニエ)」とは?
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スペインに長期滞在する場合は、スペイン在住の外国人向け居住許可証「NIE(ニエ)」を現地で申請し取得する必要があります。今回はNIEについての概要と、実際に申請を行った筆者の体験記をお伝えします。
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NIEとは?
NIE(ニエ)とは、スペイン在住の外国人向けの写真付き居住許可証(IDカード)のことです。NIEには留学期間や登録住所、指紋などが記載されています。電車やバスのパスを作るとき、銀行口座の開設、携帯電話の購入など、何をするにもNIEの提出を求められるので、スペインに長期滞在者する際には必須となります。
NIEが発行されるまで2ヶ月近くかかりますので、到着してすぐに申請する必要があります。
NIEの申請の流れ
NIEの申請の流れは以下の通りです。NIEの申請は警察署にて行います。
- 必要な書類を受け取りに行く
- 事前に予約を行い、書類一式を提出
- 発行されたNIEを受け取りに行く
続いて、筆者が実際にNIEを申請した際のことをお伝えします。
1回目の出頭(必要な書類を受け取りに行く)
筆者が申請に行ったときは、警察署の建物の前には国際色豊かな長蛇の列が。もちろん案内係などいないので、どうにかお巡りさんを見つけ、どこに並べばいいのか聞かなくてはなりませんでした。
ちなみに、一番右側の列が初めて来た人や質問がある人の列、真ん中は予約の番号を持っている人の列、左側の列はどうやらその他か現地の人のための列のようでした。
ようやく外の行列から建物の中に入れたものの、そこからさらに待たされました。なるべく早めに行き、待つのを覚悟で行きましょう。
順番が来たので、パスポート、入学許可証、アパートの契約書、保険の契約書など、日本でスペイン大使館に提出したものと同じ書類を提出して、指紋を採取してもらいました。
その後、警察が指定した日時が書かれた整理番号などをもらい終了しました。
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2回目の出頭(書類一式を提出)
指定された2週間後の時間に行くと、今度はCITA(予約)ありの人向けの真ん中の列に並びました。
今回は時間が指定されているので待ち時間は前回ほどではありませんが、それでも待つことには変わりありません。外で待たされ、中で待たされ、順番が来ると、写真とパスポート、支払の控えを提出。のはずが、前回の出頭の際、担当者が支払い用紙を渡し忘れていたので「支払いしてないとダメ」と言われ、支払の紙をそこでもらい、書き込み、近くの銀行に走りました。
銀行へ行くと、同じ境遇の人たちがまた長蛇の列を作っていました。どこの銀行でも払えるのかもしれませんが、UNICAJAが、年金の支払いなど行政と直結している銀行のようなので確実でしょう。
書類を提出すると、そこからおよそ45日後に警察に来るように言われます。
3回目の出頭(NIEの受け取り)
45日後、CITAありの列に並び、NIEを引き取りに来たと言えば、比較的早く署内に入れます。カウンターの前に並び、パスポートを出せば、箱から出来上がった身分証明書NIEを渡されて完了。長い道のりでした。
NIE申請に関する補足
今回、筆者が経験したように、担当者が必ずしも完璧な案内をしてくれるわけではないので、事前に流れをつかんでおきましょう。また、NIEを紛失した場合、同じプロセスを踏まなければならないので、出先で提出した際は、必ず持ち帰るよう気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?入手するまでに2か月近くかかるNIEですが、短期留学の人は苦労して手続きしなくても大丈夫です。電話はパスポートでも買えますし、銀行口座も日本の口座を使えばいいんです。NIEがなければできないことはしなければいい、と割り切って短期留学を楽しみましょう。
ただし、留学期間を延長したい場合は早めにとっておかないと、留学期間の延長の手続がややこしくなります。何しろNIEを手にするまで2カ月はかかるのですから。
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この記事を書いた人
スペインに親子留学をしたのがきっかけで、移住することに。1年近くいるのに、適当なスペイン語しか話せていません。それでも、スペインのいい加減なお国柄を最大限に利用して、楽しく自分らしく暮らしています。