今回のインタビューはアメリカのテキサス大学オースティン校音楽学部ピアノ科博士課程2年生の森下こすもさんです。オースティンの街の様子やこれまでに住んでいた地域についてお話を伺いました。

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これまで、カルフォルニア、フロリダ、テキサスに在住経験のある森下こすもさん。現在はテキサス大学オースティン校音楽学部ピアノ科博士課程の2年生で、今後もアメリカでの生活を続ける森下さんに、大学院生活やオースティンの様子についてお話していただきました。

学生のサポートが充実

（コンフェレンスでショートプレゼンテーションをしている様子）

ーー 現在通われているテキサス大学オースティン校の満足度はいかがですか？

テキサス大学自体は、国立大学にしてはレベルが高い方だと思うので、先生たちもしっかりしているし学生のサポートができていて、私は今までの学校の中で1番好きです。

ーー 大学の周辺はどのような様子ですか？

オースティンは国際的な街で、色々な国の人がいます。サムソンがあるので韓国人も多く、ビジネス専攻の人も多いです。色々な分野の中でもレベルの高い人が集まっているようなイメージで、とても住みやすいです。

ーー テキサスと聞くと治安の悪いイメージがあったで、住みやすいのは意外でした。

テキサスといっても、場所によるかもしれないですね。オースティンはとても過ごしやすいですよ。とはいえ、こんなことを言うと怖いかもしれないのでですが、この前大学内で殺人事件があったんです。しかも音楽科の校舎の近くだったので、さすがに驚きました。

これもアメリカに来て学んだことのひとつなのですが、「自分の身は自分で守る」という心がけは必要です。話しかけてきた人がいい人だと思っていたら悪い人だったということもいうこともあります。日本は平和なので、日常生活で警戒することは少ないかもしれませんが、アメリカでは注意が必要です。

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時間の使い方が効率的になった

ーー 周りの学生の雰囲気はどうですか？

すごくいいです。普通、有名な大学の音大生はつんつんしていることが多いのですが、私のいる大学はみんなフレンドリーで、とても恵まれてると思います。

ーー 学部から大学院に進学して、何か変わったことはありますか？

ピアノの練習に関しては学部時代も今も変わらずしているのですが、時間の使い方や練習の効率がよくなりました。授業の準備も忙しく、時間がない中でどれだけ練習できるかを意識するようになりましたね。

ーー 森下さんは、これまで3つの州で生活をされていますが、その中でどのような地域の差を感じましたか？

根本的にどの地域も違うのですが、最初に語学留学をしたカルフォルニアは住んでいたところも大学の近くだったので、道路ですれちがっても挨拶してくれるくらい現地の人も優しかったです。

それに比べて、フロリダは最初人が冷たいと感じました。空港に降り立ったときに、荷物用のカートの使い方がわからず困っていたのですが、誰も助けてくれず冷たい目で見られたのを覚えています。新境地で私自身も不安な気持ちがあったので、余計にそう感じたのかもしれません。

カリフォルニアに比べてフロリダはアジア人が少ないので、街の人たち自身も慣れていなかったんだと思います。田舎の方だったので、より内向的な風潮が強かったのかもしれないですね。フロリダでもオーランドなどの大きな都市であれば、もっと外国人慣れしている人が多いと思います。

私がいたコミュニティーカレッジはアジア人の留学生の受け入れを斡旋していたので、小さい大学の割にはアジア人が多かったです。特に香港からの学生がたくさんいました。テキサスの中でもオースティンはオープンですが、場所によって全然違うと思います。アジアや韓国のスーパーもあるので、アジア人には寛大です。

編集部コメント

私たちは、ついアメリカという国でイメージを一括りにしていまいがちですが、日本でも関東と関西でさえ言葉や文化が違うように、やはり地域によって全く異なる地域色があるだと改めて感じました。長期留学の際には、ぜひ違う州に行って確かめてみるのもいいかもしれません。

今回紹介したアメリカのテキサス大学オースティン校の口コミ

インタビュアー

安彦海咲（あびこみさき）／神田外語大学4年／アブログインターン生