アルゼンチン留学でビザ取得!アルゼンチン独特のビザ事情とは?
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語学留学などで長期滞在するときは、その目的に合わせたビザを事前に取得して渡航するのが一般的ですが、アルゼンチンはちょっと事情が違います。筆者も戸惑った、アルゼンチンの変わったビザのシステムご紹介します。
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アルゼンチンは観光ビザで長期滞在が可能
ブエノスアイレスには、語学留学やタンゴの勉強で長期滞在する外国人がたくさんいます。一般的に、外国人が母国以外の国に長期滞在する場合、真っ先に必要なのがビザです。滞在先の語学学校からビザの申請に必要な書類を出してもらったり、大使館に足を運んだりと結構手間がかかります。しかし、アルゼンチンでは、語学留学ではビザの申請をするための書類を出してくれない学校がほとんどです(学位取得を目指した正規留学は別です)。「じゃあ、どうすれば良いの?」と不安になる人も多いと思いますが、なんとアルゼンチンでは観光ビザで出入国を繰り返し長期滞在することが可能なのです。
前提として、日本のパスポートで90日以内の観光・商用でアルゼンチンに入国する際には、事前に日本でのビザの申請は必要ありません。アルゼンチンの空港に到着して入国審査時、日本のパスポート保持者には90日間の観光ビザがパスポートに押印されます。その90日が切れる前に一度国外に出て戻ってくると、再度90日間有効なスタンプが押されます。ブエノスアイレスには、それを延々と何年も繰り返している長期滞在の外国人が大勢います。
国外に出るのに一般的な行先は、ラプラタ川の対岸、高速船でわずか1時間のところに位置するウルグアイのコロニア・デ・サクラメントという町です。コロニアは90日毎に出入国をする外国人で 賑わっています。最近は若干厳しくなり、この出入国を何度も繰り返していると、入国審査の際に正式な滞在許可を取るようにと言われることもあるのですが、語学学校が書類を出してくれないのであればどうしようもありません。読者の皆さんが実際に渡航を検討される際には、在日アルゼンチン大使館に一度お問い合わせ頂いた方が確実でしょう。
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在留許可証(DNI)はどうやって手に入れる?
外国人は、現地で仕事を見つける、アルゼンチン人もしくはアルゼンチンの滞在許可保持者と結婚する、またはビジネスを始めるなどで、DNIと呼ばれる滞在許可証を入手することが可能ですが、語学留学などで半年や一年の滞在では取得しにくいのも事実です。ちなみにこのDNI、アルゼンチン政府発行の身分証明書で、一人一人に個人番号が割り当てられています。外国人も取得可能ですが、取得までにたくさんの書類を揃え、時間もかけなければならないため、語学留学やタンゴ留学では観光ビザのまま滞在している人も大勢います。
ちなみに筆者の場合、アルゼンチン人ではない外国人パートナーの仕事の関係でこちらに来たのですが、渡航前「アルゼンチンに来てから滞在許可(イコール就労許可でもあります)の申請をするから、日本の犯罪証明書持参で観光ビザで入国してきて」と会社の弁護士から連絡があったのです。これがアメリカやEUなどであれば、日本で就労ビザを取得してからでなければ入国の際問題になるところですが、このゆるさがアルゼンチンらしいですよね。そして入国してから滞在許可の手続きを開始したのでした。これは筆者のみならず、周りの外国人に聞いても同じような経験をしていました。
まとめ
駐在や学位習得のための正規留学などで複数年滞在するのであれば正式に滞在許可の手続きが必要です。しかし語学留学などで一年程度の滞在をする場合であれば、90日ごとに周辺の国々を訪問する機会だととらえて楽しんでみるのも、このシステムの有効な活用法かもしれません。アルゼンチン留学をする方はぜひ参考にして下さいね。
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この記事を書いた人
7年半のアメリカ生活の後、日本で知り合ったヨーロッパ出身の夫とブエノスアイレス在住。 「人生一度きり、何でも一度はとりあえず試してみる」をモットーに色々挑戦中。
http://ameblo.jp/korokoume/