旧約聖書にまつわるイタリア語と重要人物・エピソード6選
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旧約聖書は日本語で読むのも難解ですが、最低限知っておくとイタリアでの暮らしがより充実したものとなるハズ。私たち日本人も知っておくべき重要人物・エピソードを厳選してご紹介します。
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旧約聖書とは
View this post on InstagramGiuseppe Candelaさん(@candelag95)がシェアした投稿 - 2018年 6月月19日午前4時28分PDT
聖書には「旧約」と「新約」の2つあり、旧約聖書は一言でいうと「神様とユダヤ人との間の約束ごと」について書かれた書物です。
キリスト教ではイエス様の教えを伝える新約聖書の方により重きを置いているため、イタリアの子供たちは絵本やアニメなどを通じて新約聖書から覚えることが多いですが、旧約聖書ももちろん大切。2つの書を一連のものと捉え、大切にしています。
ちなみに旧約聖書はイタリア語で「Antico Testamento(アンティコ テスタメント)」や「Vecchio Testamento(ヴェッキオ テスタメント)「Primo Testamento(プリモ テスタメント)」などといいます。
略語の「AT」や「VT」なども一般的で、博物館や美術館などの案内版にはたくさんこの語が見られますので頭に入れておくとよいでしょう。
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旧約聖書で覚えておくべき重要人物・エピソード6選
続いて、旧約聖書で覚えておくべき重要人物やエピソードをご紹介します。
1.アダムとイブ
View this post on InstagramPlug The Funさん(@plugthefun)がシェアした投稿 - 2018年 8月月28日午前10時15分PDT
アダムはイタリア語で「Adamo(アダーモ)」といいます。イブはイタリア語で「Eva(エヴァ)」といいます。アダムとイブ(Adamo ed Eva)は最初につくられた人間。「天地創造」という言葉は聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?
「天地創造」はイタリアの芸術作品のモチーフとしても人気で、特にヴァチカン市国にあるミケランジェロの「アダムの創造(Creazione di Adamo)」は、一生に一度は見てみたい!と世界中から多くの観光客が足を運びます。
2.カインとアベル
View this post on InstagramJustin Burrutoさん(@jussiewow)がシェアした投稿 - 2018年 4月月22日午前4時33分PDT
カインはイタリア語で「Caino(カイーノ)」といいます。アベルはイタリア語で「Abele(アベーレ)」といいます。カインとアベル(Caino e Abele)はアダムとイブの子供で、この2人の兄弟の間で人類最初の殺人事件が起こりました。
彼らもまた、イタリア芸術のモチーフに多数起用されておりますが、日本では有島武郎著「カインの末裔」の方がなじみ深いかもしれません。
3.ノアの方舟
View this post on InstagramDorian Caraさん(@doriancaraviaggi)がシェアした投稿 - 2018年 8月月18日午後3時08分PDT
ノアの方舟(はこぶね)という言葉も、聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。イタリア語では「Arca di Noè(アルカ ディ ノエ)」といい、旧約聖書の中の有名な物語のひとつです。
アダムとイブの時代からだいぶ後、世界は人で溢れ、皆が好き勝手行動するようになってしまいました。それを戒めるために神様が起こした大嵐が、皆さんの良く知るノアの方舟のシーンにあたります。
ダイナミックな物語は2014年にラッセル・クロウ主演で映画「ノア 約束の舟」にもなり、大ヒットを果たしましたので是非チェックしてみてください。
4.バベルの塔
ノアの方舟に次ぐ人類再出発の物語が「バベルの塔(Torre di Babele:トッレ ディ バベレ)」です。ノアの方舟からまただいぶ後の時代、人々は性懲りもなく再び神様への敬意を欠いて、今度は皆で大きな塔をつくって天に近付こうと試みました。
これに怒った神が行ったのが、それまで同じ言語で話していた人々をさまざまな言語を話すように変えてしまうという戒めです。
こちらも芸術作品のモチーフとしておなじみで、ブリュ―ゲルの描いた「バベルの塔」は時々日本にもやってくるので観たことのある方もいらっしゃるかもしれません。
5.モーセの十戒
View this post on InstagramNanatsu No Taizai Legacy さん(@thesevendeadlysins.legacy)がシェアした投稿 - 2018年 9月月1日午前5時22分PDT
細かいことは知らなくとも「モーセの十戒(Dieci comandamenti:ディエチ コマンダメンティ)」という言葉や、海が真二つに割れるシーンはなんとなくご存知の方も多いのではないでしょうか?
モーセの生きた時代は、アダムたちの時代から、だいぶだいぶ後。イスラエル建国の礎を築いたアブラハムの末裔にあたる男がモーセです。
モーセがエジプト王からイスラエルの人たちを救うべく、神のご加護のもとに行った10の戒めの10番目がこの、海を真っ二つに割ってイスラエル人たちを勝利に導く名シーン。
イタリアではモーセの十戒を元につくられた漫画「七つの大罪(鈴木央 作)」も人気で書店でもたくさん見かけます。
6.ダビデ
View this post on InstagramJean-Philippe Martinezさん(@ioavves)がシェアした投稿 - 2018年 8月月31日午後11時06分PDT
「ダビデ(David:ダーヴィド)」はイタリアに来たら絶対に見るべきミケランジェロの傑作「ダビデ像」のモチーフとなった人物です。彼もまた旧約聖書の中の英雄で、イスラエル人がペリシテ人に勝利した際の立役者となった人物です。
彫刻は、ペリシテ人のゴリアテに向かって投石するシーンを表したもの。ちなみに彼の生んだ男の子がソロモンの指輪などで有名なソロモン(Salomón:サロモン)となります。
まとめ
これまでキリスト教に馴染みのなかった方は、ちょっとずつでも是非キリスト教文化に触れてみてください。近所の教会に描かれた宗教画やステンドグラス、休みの日にテレビに映った式典に至るまで、生活のさまざまな処に息づくキリスト教の息吹をより身近に感じられ、よりイタリアのことが好きになること請け合いです!
イタリア滞在中に見ておきたい!教科書にでてくる有名な彫刻3選では、ご紹介したダビデ像など、キリスト教がルーツの彫刻などをご紹介しています。合わせてチェックしてみてください。
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この記事を書いた人
アメリカに1年、イタリアに2年住んでいます。お料理と旅行・美味しいものの食べ歩きが大好きです♡特に大好きなカフェやスイーツ、お土産を探すのが大好きなので、おすすめ情報をたくさん発信できたらと思います☆゚・:,