ヨーロッパ留学のサポートプログラム「Erasmus+(エラスムス・プラス)」とは?

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ヨーロッパ留学を考えると、一度は耳にする「エラスムス+プログラム(Erasmus+ Programme)」。でも、いったいどんなプログラムなのか、知っていますか?今回は、実際にエラスムスプログラムの修士課程に在籍する筆者が、プログラムの概要についてご紹介します!

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Erasmus+(エラスムス・プラス)とは?

筆者は欧州委員会(EC)が主導する留学サポートプログラムであるErasmus+プログラムの枠組みで提供されている修士課程、Erasmus Mundus Joint Master Degrees(EMJMD)のプログラムでイタリアの大学、そして現在はフランスの大学院に所属しています。

このErasmus+プログラムは7年周期で行われるECの活動のうち、2014年から2020年までの計画名であり、先日、2021年から2028年のErasmusプログラムが採択されたところです。

参考リンク:European Commission - Europa EU ウェブサイト

プログラムの活動範囲は教育、研修、青年活動(youth)、スポーツであり、EU圏外の大学とも連携をとるダブルディグリー・ジョイントディグリー(複数学位制度)の修士課程がErasmus Mundus Joint Master Degreesとなります。

現在行われている修士課程のリストはEuropa EUのウェブサイトで確認できます。

最低でも2ヶ国に滞在?Erasmusが掲げる「Mobility(移動性)」とは?

地球儀の写真

Erasmus+プログラム自体が若者の国境を超えた移動を促進させることを目的としているため、所属学生はプログラムの在籍中に少なくとも2つの国に滞在することになります。移動頻度や期間はそれぞれの課程によって異なりますが、EUの市民権を持たない学生は、ビザや滞在許可証の期間に伴って行うことになります。

多くの場合、EU圏内の長期滞在許可があれば滞在国で次のビザの申請ができます。ほかのEU出身学生が何もせずに移動できるなかで書類を集めたり、領事館に問い合わせをしたりするのはなかなか大変ですが、国による行政手続きの違いを知ることができるのも面白い機会です。

実際、私はイタリアの大学からフランスの大学院へ行くことになりました。詳しくはイタリアで学生ビザ取得!国外でフランス学生長期滞在ビザを申請する方法を参照ください。

また、プログラムでの使用言語もそれぞれ異なります。私が所属するプログラムはプログラム全体で英語が使用言語のため、現地語の運用能力を問われることはありません。

しかし、別のプログラムでは現地語で授業がおこなわれるため、複数言語の運用能力が必要となります。

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奨学生の選考に落ちてもプログラムへの参加は可能

中には、Erasmusと聞くと「奨学金がでるヨーロッパ規模の留学制度」というイメージを持っているひともいるのではないでしょうか? 実際に、各プログラムが奨学生枠を持っており、奨学生候補の応募期間に応募すれば、奨学金をもらうことができます。

しかし、奨学生の選考に落ちたからといって、プログラムに参加できないわけではありません。大学と同じように学費を払う通常の学生としての選考にさえ通っていればプログラムに参加することができます!

実のところ、奨学生枠は出身国によって採用人数が決められていることが多いため、プログラム内のなかでも奨学生は全体の少数で、多くの学生が自費や別の奨学金を利用しています。

かくいう筆者も、奨学金は逃してしまいましたが、現在のプログラムで学びたい気持ちが強かったため、正規学生として参加を決めました。

応募に便利なCVプラットフォーム

Erasmus+での留学促進のため、ECはEuropassというCV(Curriculum Vitae:履歴書)作成の共通のプラットフォームを用意しています。

もちろん修士課程の応募にあたってこのフォーマットを使う必要はありません。しかし、はじめてCVを書く場合には、このサイトにアクセスして項目を埋めていくだけでCVを作ることができるのでとても便利です。

フォーマットそのものは各EUの公式言語に切り替えることがいつでもできるので、一度やり方がわかれば、あとは応募するプログラム言語によって自分のパートを書き換えるだけで大丈夫です。

まとめ

以上、筆者が参加している欧州の教育プログラムであるErasmus+(エラスムス・プラス)についてご紹介しました。

駐日欧州連合(EU)代表部の公式ウェブサイト(日本語)でErasmusについての紹介がありますが、それでも、まだまだ日本語で手に入る情報が多くはなく、実際の留学経験を知る機会も限られているでしょう。

しかし、そんなときにはErasmus+のFacebookのページや気になるプログラムのウェブサイトをぜひチェックしてみてください。2ヶ国以上で学ぶことができる留学体験は、大変ですが得るものはとても大きいです。

本文の中でもご紹介した通り、イタリアで学生ビザ取得!国外でフランス学生長期滞在ビザを申請する方法では、実際に海外でビザを申請した経験もご紹介しています。合わせてチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アル
アル

大学2年まで留学はほとんど「夢」だと思っていた、イタリアとフランスの大学に所属する大学院生。英語プログラムだけどフランス語も奮闘中!母語は日本語というより関西弁。

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