元関係者が語る!中高生向け夏休み短期語学留学コースとはどのようなもの?

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筆者がイギリスにいた頃、日本の中高生の夏休み、冬休み、春休みの短期語学留学のサポートをするグループリーダーをしておりました。コース内容などは時期やコースによってさまざまですが、ここでは夏休みのコースについて説明します。いったい2週間ほどの語学研修とは、どのような内容なのでしょう?親御さんにしても、どの時期のようなコースが良いのか、全寮制が良いのか、ホームステイが良いのか、なども気になるところだと思います。

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中高生向けの夏休み語学研修とは?

勉強している学生

筆者がグループリーダーしてサポートしていた中高生向けの語学研修は、夏休み期間の2週間、現地の全寮制学校などを利用して、寮生活をしながら語学を勉強し、午後には色々アクテイビテイが開催される、というものでした。また、このプログラムには世界中の中高生が参加しておりました。

場所はイギリスのヘイスティングスという、港に近いのんびりした街でしたが、全寮制と言うことで、実は生徒は勝手に外に出ることはできません。

外出できるのは外でのアクテイビテイがある週末だけですが、グループリーダーと一緒に出掛けるので一人での外出などは一切ありません。

1日のスケジュール

スケジュール表
  • 朝:身支度をし、朝食
  • 午前中はレベルに分かれて1日3時間の英語コース
  • 昼食を取って午後のアクティビティ
  • その後フリータイムがあり、夕食
  • 夕食の後、少しフリータイムがあり、夜のアクティビティ

授業の様子

教室

授業はレベルに合わせて他の国の生徒と一緒に行います。1日3時間、その中に2つか3つのコースに分かれております。

日本人の子はやはりスピーキングは苦手なようで、更にディスカッションが得意でないようで、悪銭苦闘していました。英語を話したいけど、なかなか話せないという状況でした。

寮の様子

寮のイメージ

寮は男子と女子に分かれており、基本2人〜4人の部屋で、他の国の子と一緒の部屋でした。男子寮にはゲームもあり、中学生の生徒たちはよくゲームもしていました。やはりゲームなどがあると他の国の生徒とも一緒に楽しめるようです。

昼のアクティビティ

バスケットボールのゴール

時間にもよりますが、2つほど選択することができます。スポーツ系はサッカー、バスケット、バレーボールなどで、アート系は絵、染物など。その他には水遊びなどもありました。

こちらも他の国の生徒と一緒に活動するので、ある程度は英語に触れるのですが、なかなか外国人の仲の良い友達ができるという感じでもなく、その場での交流を楽しんでいました。やはりスポーツを一緒にしたりすると交流がしやすいようです。

また、この時間にPCを使ってインターネットをすることもできました。

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夜のアクティビティ

ミラーボール

夜は夜らしい、カラオケ、ディスコ、カジノ、ゲームなどの催しものが開催されておりました。

日本人の生徒は、どちらかというとあまりこういった夜のアクティビティは苦手だったようで、しばらくすると寮に帰ってきていました。欧米の子はこういうときこそ、はしゃいで遊んでいる子も多いのですが、そのあたりは文化の違いでしょう。

また、カラオケやディスコでは音も大きいので、なかなか周りとも話ができず、語学の勉強というよりは、異文化体験という感じでもありました。

週末のアクティビティ

ロンドンの景色

週末は学校全体で出掛けます。ロンドンなど他の街へ行ったり、また遊園地や水族館などにも行きます。

バスでみんなで出掛け、その後はグループごとの自由行動です。日本人のグループはそのグループで動くことになるので、残念ながら、語学の勉強という点では難しいところです。

食事について

イングリッシュブレックファースト

イギリスの食事はまずいと言われていますが、寮の食事は日本人の生徒たちはおいしいと食べていました。

凝った料理は出ませんが、子供には食べやすい、パスタやハンバーグなども出ていました。朝もイングリッシュブレックファーストで、しっかり食べられていたので、どちらかと言うと皆さん太って帰った気がします。

その他(他の国の生徒たちとの交流について)

日本人の生徒はなかなか自分から話しかけたりすることが難しく、わざと筆者の方で「宿題」を出して、他の生徒と話せる機会を作っていました。

宿題と言っても、難しいものではなく、他の子と話す機会を作るためのもので「10ヶ国語のおはようを調べよう」や「10ヶ国のお金の単位、1ポンドで何が買えるのか?」など、さまざまな国の人を捕まえて、質問をしていくという宿題を何度か出していました。

そういう話さなければいけない状況というのを作ってあげないと、なかなか自分から話に行くのは難しいようです。

まとめ

語学の向上と言う点では、グループでの行動も多く、又他の生徒もグループで来ているため、なかなか友達ができないという問題点がありましたが、保護されているため、かなり安心なコースです。

そういう意味ではずっと学校にいて多くのアクティビティが開催されるため、英語に触れる機会は多いです。自分がやる気になれば、それなりに英語に触れる機会が多いのが全寮制のサマーコースだと思います。

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この記事を書いた人

Coquelicot
Coquelicot

12歳からフランス、イギリス、イタリアに留学し、語学留学、大学留学、大学院留学、と様々な留学を経験。ロンドンの語学学校に務めた後、現在はフランスの大学院で語学学習についての博士論文を書いています。

http://ameblo.jp/vindalsace/

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